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ビットコインは南米・アフリカで大人気

止まらない法定通貨からの流入

2020年02月04日


目 次
1.南米
2.アフリカ
3.ヨーロッパ
4.日本・アメリカ

こんにちは。 今回は、世界各国でビットコインの取引はどれぐらい増えているのか 「Coin Dance」というサイトを参考に見てみたいと思います。

出来高の推移なのでグラフが上昇しているから価格が上昇しているということではありません。 出来高とは取引が成立した数です。

それではまず南米から見てみましょう。




■ 1.南米


(1)アルゼンチン

アルゼンチン

グラフは常に上昇傾向にあります。

要因としては、法定通貨であるアルゼンチン・ペソが価値を落とし続けていることでインフレが起きていることが挙げられます。 自国通貨に不安を抱えている状況なので当然他国の安定通貨へ逃がしたいと考えるのが自然なのですが、 大統領選挙以降、米ドル購入規制を敷かれたことによってドルへ逃がすことも難しくなっています。

※月200ドルまでしか交換できません。

そのような背景もあって仮想通貨、主にビットコインへ流れているという状況です。 ゴールドも逃避先になりますが、ゴールドは持ち運びに不便で店頭へ持って行っても商品と交換できません。 実際の生活では使いづらいという欠点があります。 ビットコインであれば決済店舗も増加傾向にあり、スマホさえあればむしろ今までより楽に 使えるので注目されているでしょう。



(2)ベネズエラ

ベネズエラ

ハイパーインフレによって経済が崩壊した国です。 カボチャ一つ買うのに大量の札束用意しなくちゃいけないあれです。

ピーク時からは少し収まっているようですが、それはドルなどの他国通貨を利用し始めているせいで 自国の経済が改善したわけではないみたいです。

なんか最近ビットコインっていう通貨があるらしいよ。 もう何でもいいから逃がしちゃえって感じでしょうか。


(3)ブラジル

ブラジル

ベネズエラやアルゼンチンほどではありませんがインフレによる影響が大きいと言われています。 さらにブラジルの中央銀行は、将来的に大きく変わるであろう金融市場に対応すべく仮想通貨に対して非常に 前向きな姿勢を見せていることも要因のひとつです。

そのような理由から、 2019年末にリップル社がブラジル進出計画を発表するなど、 南米の拠点国として注目されています。

ただ大統領側は否定的なのでその辺がどう影響するのかが今後の注目ポイントになりそうです。


■ 2.アフリカ


(1)南アフリカ

南アフリカ

南アフリカは他のアフリカ諸国と比べてもインフラは整っていて貧困層も少ない傾向にあります。

ではなぜ流入が増えているのか?

以下のサイトにその理由が挙げられています。

Coin Dance
※Coin Dance

「ナイジェリアや南アフリカの人々は、ビットコインなどのグローバル通貨は既存の金融システムを改善すると 考えている。他のアフリカ諸国と比べても経済に精通している人が多くメリットを理解している。」

アルゼンチンやベネズエラのインフレ事情と全く異なる理由であることがわかります。


(2)ケニア

ケニア

アフリカは、経済が不安定な国が多いため、 他国へ出稼ぎへ行っているケースも少なくありません。 そのような国の方々は、 家族へ生活費を送らなくてはいけない状況に直面するのですが、 南アフリカなどいくつかの国以外、金融インフラがまともに整備されていない国が多く、 銀行口座を持っていない人々が多く存在しています。 そのような理由から、インターネット環境さえ整っていればワンプッシュで送金できる仮想通貨に魅力を感じている人が 多いのではないでしょうか。

フェイスブックのリブラプロジェクトも銀行口座を持たない十数億人に対して、 抵コストで送金・保管ができるようにするというもので、 バイナンスやリップル社など仮想通貨市場を引っ張る多くの大企業が アフリカ進出を試みている状況です。

誰がアフリカを押さえるのかが今後の注目ポイントになるかもしれません。 もしかしたら先進国よりも普及率は早いかもしれませんね。



■ 3.ヨーロッパ


(1)ロシア

ロシア

一般的には仮想通貨の所持を禁止する方向で動いているロシアですが、 もしそれが実現した場合、今後の出来高は減少傾向になり市場に与える影響は大きいと考えます。

しかし、コインチェック事件での犯行も国家単位でロシア系か北朝鮮系かと議論されるほど 不透明な部分が大きい国でもあるので実際はどうなのか数字で判断するのは難しいかもしれません。

謎です。


(2)イギリス

イギリス

1ヶ所大きく出来高を伴っているポイントがありますが、これは2017年末の仮想通貨バブルの時です。 ここを無視して見ると、増えてはいますが爆発的に伸びていません。

イギリスに限らずEU圏では、他の国も似たような出来高チャートであまり注目度は高くないように感じます。 EUの性質上、経済危機に対する危機感がアフリカなどに比べて低いことが要因だと考えられます。

今後、イギリスのEU離脱がビットコインの価格上昇の後押しになるのではないかと言われていますが、 個人的には前向きな離脱なので、共通のファンダである半減期で伸びることはあっても 単独で伸びていくことはないかなと思っています。



■ 4.日本・アメリカ


(1)日本

日本

円が占める取引高の割合は米ドルに次ぐほど大きく、 トレーダーの数も世界トップクラスだと言われていますが、 安定という意味ではあまり良くないように思えます。 局所的に大きい場面があるので、イベント的な時期でしか取引高が増えない傾向にあると言えます。 日本での普及率、注目度がいまいち伸びない理由として税制問題が大きく影響していると言われているので その辺を改善しない限り安定するのはなかなか難しいのかもしれませんね。


(2)アメリカ

アメリカ

米ドルでの取引高は非常に安定しているように思えます。 2019年末~2020年現在にかけて下落基調なのは、単純に価格が下落トレンド中なので至って自然です。 あまり気にしなくてもいいかもしれません。

アメリカでは議員の中でもビットコインやリブラなどはもう止めることができないと考えている方々も 多いようで止められないのであれば先に覇権を握ってしまおうという感じなんですかね。

性質上、需要が高まると発行枚数が定められた仮想通貨は価値が上がる傾向にあるため(そのように設計されています)、 先に買い集めていた者が有利になります。 しかし、先陣切るのもそれなりのリスクがあるのでそれを許容した上での判断だということになります。

アメリカらしいと言えばアメリカらしいですね。


このように国別で見ると、

・なりふり構ってられない国

・将来を見据える国

・様子を伺う国

・禁止したい国

・突っ走る国


色んな性格が見れて面白いものです。 ここに記載していない他国も以下のサイトで確認できますので 興味のあるかたはぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

※中国を記載しなかった理由は、 裏ルートで交換している人が多いらしくグラフの信憑性がないと言われているからです。


Coin Dance
※Coin Dance


閲覧ありがとうございました。