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| 目 次 |
|---|
| 1.ドルコスト平均法とは |
| 2.シュミレーション条件 |
| 3.シュミレーション結果 |
こんにちは。 今回は、ビットコインの価格も良くわからない、イーサリアムって何?リップルってなんか可愛い、 頑張っても売買ボタンぐらいしか押せないという何もわからない状況でも儲けられるのか?
リスクを押さえることができ、株やゴールドの長期投資でも良く利用される ドルコスト平均法という手法を用いてビットコインを購入したらどうなるのか検証してみたいと思います。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品に対して毎月一定額で買い付け続ける方法で、 投資の初心者から上級者まで幅広く利用される有名な手法です。
最大のメリットは、一括購入による高値掴みを防ぐことができるという点です。
一括購入した場合、それが高値圏であれば 取得単価を超えるまでひたすら含み損という耐え難い状況に陥ります。 しかし、ドルコスト平均法では価格が安い時は購入数を増やすことができ、 平均取得単価はそれに沿って変動します。
現在の価格から大きく離れすぎないように追随するイメージです。
デメリットは、短期、特に下落中は結果が出にくいという点です。 運用開始時点が高値圏だった場合、価格が上を向くまでは含み損を覚悟しなければいけません。
通常は月内の決まった日や安くなったタイミング、もしくは自動売買、取引所のオプションなどやり方は いくつかありますが、 今回はあえて綺麗なやり方ではなく、 何かよくわからず買ってみたら2万ドル掴んでしまった。 とりあえず毎月適当に買い続けたら 24ヶ月連続で月内高値を掴んでしまうやり方です。
狙ってもできませんが、
さて、どうなるのでしょう・・・

・銘柄はビットコイン
・2017年12月(最高値2万ドル)から2019年12月まで運用
・購入資金は毎月1万円固定
・運悪く全て月内の高値を掴み続ける
・売買手数料は考慮しない
・2020年2月12日に売却 ※ブログ公開時点
・データはCoinMarketCapを参照
※1ドル110円固定で計算しています。
以下の表のBTC価格は全て月内の最高値です。
| 年月 | 1BTC価格 (円) | 購入枚数 (BTC) |
|---|---|---|
| 2017年12月 | 2,209,790 | 0.004525 |
| 2018年01月 | 1,507,550 | 0.006633 |
| 2018年02月 | 1,315,380 | 0.007602 |
| 2018年03月 | 1,287,440 | 0.007767 |
| 2018年04月 | 1,071,950 | 0.009328 |
| 2018年05月 | 1,096,040 | 0.009123 |
| 2018年06月 | 852,940 | 0.011724 |
| 2018年07月 | 926,640 | 0.010791 |
| 2018年08月 | 854,590 | 0.011701 |
| 2018年09月 | 812,680 | 0.012304 |
| 2018年10月 | 766,150 | 0.013052 |
| 2018年11月 | 720,720 | 0.013875 |
| 2018年12月 | 473,990 | 0.021097 |
| 2019年01月 | 451,990 | 0.022124 |
| 2019年02月 | 463,100 | 0.021593 |
| 2019年03月 | 472,560 | 0.021161 |
| 2019年04月 | 620,620 | 0.016112 |
| 2019年05月 | 990,880 | 0.010092 |
| 2019年06月 | 1,517,560 | 0.006589 |
| 2019年07月 | 1,444,190 | 0.006924 |
| 2019年08月 | 1,350,030 | 0.007407 |
| 2019年09月 | 1,198,780 | 0.008341 |
| 2019年10月 | 1,102,310 | 0.009071 |
| 2019年11月 | 1,045,550 | 0.009564 |
| 2019年12月 | 851,730 | 0.011740 |
| 合計 | -- | 0.29024 |
・総投資金額
240,000円(10,000×24)
・総取得BTC
0.29024BTC
・2019年2月12日時点の1BTC価格
1,130,000円
・資産価値
327,971円(1,130,000×0.29024)
・利益
87,971円
まさかのプラス収支になりました。 ただBTC価格はちょうど今上昇中なので、 仮に2020年1月~2020年2月12日内の最安値で売却してしまった場合どうなるのかも見てみたいと思います。 高値で買い続けて最安値で売る、もはやお祓いに行った方が良いレベルですが・・・
・2020年1月3日の1BTC価格(2020年最安値)
760,650円
・資産価値
220,771円(760,650×0.29024)
・利益
-19,229円
マイナスになりましたね。 しかし、1日で10~20%近く下落することもあるビットコインの変動率からすると そこまで悪い結果ではないように思えます。
結果、必ずプラスになるわけではありませんが、 高値掴みを続けてもドルコスト平均法ならプラスのタイミングで売れることがあり、 最悪のタイミング最安値で売っても資産は8%減で済んでいる。 ドルコスト平均法はビットコインでも有効な手法であると言えるのではないでしょうか。
一見、勝率が高い手法に思えますが 注意しなければいけないこともあります。
(1)含み損に耐え切れず無計画な追加投資で平均取得単価を無理やり下げようとしてはいけない
※ドルコスト平均法は含み損も想定内として望むべき手法です。
(2)価格の下落スピードに恐くなって途中で売却してはいけない
私たちは機械じゃないのでイライラすることがあったり、落ち込むこと、 色々ありますよね。そんな時にさらに資産が削られていく様を目の当たりにすると、 正常な判断が出来なくなります。
なので、勝率を高めるために、正常な判断をする必要がない状況を作ってしまうことが大事だと思います。 「どれぐらいの期間運用するのか」「期間内でいくら資金が必要なのか」 「毎月の投資額は生活に全く負荷を与えない金額なのか」「万が一無くなっても痛くない額なのか」
失敗する要因の大半は、メンタルコントロールできない時です。 含み損を抱え続ける、負けが込んで熱くなる、そして資金管理を無視した過度な投資。
この辺をしっかり考えた上でやるならば非常に有効な手法だと思うので、 興味のある方はぜひやってみてはいかがでしょうか。
閲覧ありがとうございました。