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仮想通貨(暗号資産)市場では多くの方がセキュリティに関する不安を抱えていると思います。 ここでは資産を安全に守るための方法をご紹介します。 まずは近年起こったハッキング事件を振り返ってみましょう。
(2018年01月26日)
日本の大手取引所であるCoincheck(コインチェック)で 約580億円相当のXEM(ネム)がハッキングにより流出し、 史上最大のハッキング事件となる。
(2018年05月18日)
日本の大手取引所であるbitFlyer(ビットフライヤー)で MONA(モナコイン)のREORG(再編成)事件発生。
(2018年06月20日)
韓国の大手取引所であるBithumd(ビッサム)で BTC(ビットコイン)、XRP(リップル)を含む約20億円弱がハッキングにより流出。 ハッキングを受けたのはこれが2回目である。
(2018年07月09日)
分散型取引所であるBancor(バンコール)で ETH(イーサリアム)など約25億円相当がハッキングにより流出。 安全だと思われていた分散型取引所でのハッキングは不安をさらに加速させる出来事となった。
(2018年09月20日)
Zaif(ザイフ)で約67億円相当のBTC(ビットコイン)、 BCH(ビットコインキャッシュ)、MONA(モナコイン)がハッキングにより流出。
(2019年01月14日)
Cryptopia(クリプトピア)で約17億円相当のETH(イーサリアム)、 CENNZ(セントラリティ)などがハッキングにより流出。
ざっと見てもこれだけのハッキングが起こっており、 世界的にも割とセキュリティが強い日本の大手取引所でも何かしらの事件が起こっています。 Cryptopia(クリプトピア)などは日本人が多数利用している取引所でもあり、 被害を受けた方もおられるのではないでしょうか。
これらのハッキングは、取引所のセキュリティの甘さが最大の原因なのですが、 ユーザー自身も何か対策はできないものでしょうか? 長期的に通貨を保有している方々は、どこかしらに通貨を保管し続ける必要があり、 ハッキングされるリスクが高い取引所に保管するのは不安です。
日本の取引所または海外の一部の取引所では、 ハッキングされたユーザーに対して返金を行っていますが、確実に返金される保障があるでしょうか? 返金できずに破綻した取引所も存在するのをご存知でしょうか?
仮想通貨市場は今後伸びていく可能性が非常に高い市場ですが、 セキュリティや法の整備などまだまだ発展途上です。
大事な資産を他人任せではいけません。 自らがしっかりと管理しなければいけません。
WEBウォレットとは、ホットウォレットというジャンルに属しWEBサイト経由で管理するウォレットを指します。 取引所系のウォレットもこれに属する場合がありますが、 セキュリティの強い取引所だと通貨を送受信する場合にはホットウォレットへ移動し、 それ以外の場合はネットワークから切り離したコールドウォレットというものに保管しているのですが、 セキュリティの弱い取引所だとすべてホットウォレットでの管理になるためその場合はWEBウォレット という事になります。 何かをインストールするという操作は不要でメールアドレスとパスワードだけで登録が完了します。 簡単に登録できるので楽ですが、楽なものには当然落とし穴があります。
WEB経由で管理するため、そのサイトの管理を誰かに任せなければなりません。 特にマイナー通貨のWEBウォレットはセキュリティや管理者の不透明さもあり、 WEBウォレットに預けるのはあまりオススメできません。 ExitScam(持ち逃げ詐欺)という被害にあう可能性すらあります。 どうしても預けたい場合は小額におさえた方がいいでしょう。
メジャー通貨のWEBウォレットなどの中には、信頼できるウォレットもありますので 一部ご紹介します。
ビットコイン(BTC)のウェブウォレットの中でも最大規模のユーザー数を誇るため 最も信頼できるウォレットの1つです。
イオス(EOS)やイーサリアム(ETH)系の通貨を保管するためのWEBウォレットです。 イーサリアム系の通貨を一元管理できるのはメリットですが、 操作が少し難しいため慣れるまでの時間がデメリットであると言えます。
デスクトップウォレットとは、自分のPCにソフトをインストールして利用するウォレットを指します。 大勢の通貨が集中しているWEBウォレットと比べて各個人の端末で管理するため ハッキングされにくいというメリットがあります。 電源を切っている間、またはインターネット接続されていない間は、コールドウォレットと 同様の役割を果たします。
ソフトのインストールやパスワードやPCが壊れた場合の復元フレーズの管理、 バックアップファイルの作成など管理する項目が多いため 面倒だという点です。 これらの管理を怠った場合、通貨を失ってしまう可能性があるため きっちりと管理する必要があります。
デスクトップウォレットで有名なものをいくつか紹介します。
カルダノプラットフォームで使用するエイダコイン(ADA)専用ウォレットです。
文字通り、紙で保管する方法でコールドウォレットに属するタイプのものです。 秘密鍵を紙で保管するため、完全オフラインとなりハッキングされるリスクが 限りなく0に近づきます。 注意点としては秘密鍵を紙で保管するため、その紙を無くしてしまった場合、 通貨を取り出すことができなくなってしまいます。
仮想通貨を保管する上で最もセキュリティの高い専用端末であり、 USBメモリのようにPCへ接続して利用する事ができます。 正確には、実際に仮想通貨が端末に入っているのではなく 通貨を移動させる際に使用する秘密鍵が保管されていて、 その秘密鍵を用いてトランザクションに書名を行うための端末です。
日本国内でも人気の通貨である XRP(リップル) や ADA(エイダコイン) などの通貨を保管する事も可能であり、軽量で持ち運びにも便利なのは当然ですが、 操作性に関しても直感的に操作できるような画面となっており 非常に使いやすいおススメのウォレットです。
万が一TREZORを紛失した場合でも、PINコード(アクセスするためのセキュリティコード)や リカバリーシード(復元するための英単語の組み合わせ)がわからない限り 他人がアクセスする事は困難な仕様となっています。
さらにTREZORにはパスフレーズと呼ばれる セキュリティを強化する機能が付いており、 これがわからない限りウォレットにアクセスす事ができません。
TREZORの開発元もこのパスフレーズが流出しない限り ハッキングなどの報告はないと言われています。
↓TREZORの購入はこちらから全ての通貨を1つのハードウェアウォレットに 保管する必要はないかもしれませんが、リスク分散の意味合いとしては 資産の一部だけでも保管する価値はあるのではないでしょうか。