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ビットコイン先物開始、Bakkt(バックト)の影響力

仮想通貨決済プラットフォーム

2019年8月19日

Bakkt

目 次
1.Bakkt(バックト)とは
2.Bakktの主要提携先
3.ビットコイン先物取引
4.2019年最大のファンダと言われる理由

こんにちは。 今回は、仮想通貨市場において2019年最大のファンダと言われているBakkt(バックト)のビットコイン先物取引 についてこれまでの流れと今後の行方について簡単にお話したいと思います。

そもそもBakktってなんだ?




■ 1.Bakkt(バックト)とは

Bakkt(バックト) とは、 主にBTC(ビットコイン)の交換や管理・決済などをするための仮想通貨決済プラットフォームを提供する会社です。

世界最大のニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所が 立ち上げた世界初の仮想通貨信託会社ということで注目を集めています。

本来であれば2018年後半からいくつかのサービスを開始する予定でしたが、 ビットコインの現物を安全に管理できるのか?という理由で 米商品先物取引委員会(CFTC)からなかなか認可が下りずに先延ばしになっていました。

ちなみに提携先には次のような企業があります。

■ 2.Bakktの主要提携先

・マイクロソフト

・スターバックス

・ボストンコンサルティンググループ

名だたる大企業ばかりで、中でもスターバックスの出資比率は頭1つ抜けており、 将来的にスタバでBTC決済できるようになるのでは?と思われがちですが そうではないようです。

それについては後ほど説明したいと思います。

話は戻って、CFTCから受けていた指摘によってなかなか前に進めなかったBakktですが 最近になってようやく 2019年9月23日からサービスを開始するとの発表がされたんですね。

※認可を受けるためにニューヨーク州での金融ライセンス取得に 動いていたのですがその見通しがたった模様です。

そしてサービスの第一弾として提供されるのが・・・


■ 3.ビットコイン先物取引

Bakkt

※参照:Bakkt公式

ビットコインの先物取引自体は過去にシカゴオプション取引所(CBOE)などが提供していましたが、 CBOEで行っていた決済条件は指定期日に法廷通貨で決済するというもので、

今回のBakktの先物取引は指定期日にビットコインの現物で決済され、 顧客にはビットコインが渡される仕組みになっています。

※CBOEは現在サービスを提供していません。

あまり違いがないように思えますよね・・・ 皆さんも今の仮想通貨市場では不正アクセスなどの問題が常に隣り合わせにあるのは ご存知だと思います。 このことから

法廷通貨よりも現物を取り扱う方がはるかにハードルが高いんです。

ハッキングされたら補填はどうするの?顧客が破産したらその現物はどう処理するの? 色々と問題があるのですが、おおまかに次のような形で顧客の資産は守られます。

・資産は世界盛大の保険組合ロイズとBakktにより100%保証。

・過失などで仮にロイズから補填されない場合を想定し、保証ファンドに約40億円を投じている。

一部の専門家からは保証ファンドの40億円は全然足らないと言われていますが Bakkt側もこれは認識しており今後も増資していく予定だそうです。




■ 4.2019年最大のファンダと言われる理由

Bakkt

2018年から2019年にかけて機関投資家は参入は増えていると言われていますが 実際まだそんなに多くはありません。

多くの資金を動かす彼らはリスクを極端に嫌うため、ちょっと気になるけどまだ入っていけない。 影から様子を伺う、そんな感じだったのですがBakktによって彼らが参入してくることが見込まれており、 市場が大きく動く事が想定されています。

※必ずしも「市場が大きく動く=価格高騰」という図式ではありません。 機関投資家はロングでもショートでも利益が出ればどっちでも いいので皆がロングするわけではないからです。

あくまでもボラティリティが大きくなり市場参加者が増えるという事です。 ブロックチェーンは 参加者が増えれば増えるほどデータの安全性が増し、市場の安定に繋がるため これだけでも十分な好材料なのです。

そして、もう1つは・・・

Bakktは機関投資家相手だけでなく誰でも手軽に仮想通貨を使えるようにする という目標も掲げています。

私達は何か購入する時にクレジットカードを利用するのは当たり前になっていますよね。 現金を持ち運ぶ必要もないですし楽ですよね。

カード

今現在、ビットコインで何かを買おうとした場合、送金完了までに約10分かかりますし 手数料が安ければ後回しにされてしまいます。 通販ならいいですが、店舗だと待ってられません。

Bakktでは法定通貨で販売されている商品に対してBTCを間にかませるという サービスも予定されています。つまりどういう事かというと・・・

BTCで直接商品を買えるという事ではなく 例えば、カードを使う際に保有しているBTCをドル等の法廷通貨に変換してドルで商品を買うという事です。 BTCを担保に世界各国の法廷通貨が使えるカードというイメージです。

先ほどのスタバとの提携を思い出してみて下さい。 スタバと提携していますが、スタバではおそらくこのサービスが提供されるのではないかと 言われています。

これ、私達の生活では大した違いはないように思えますよね。

世界的に信用されている「円」、 海外でのカード支払いもちょっと高い手数料を支払うだけ、 両替の手間も少しかかるだけ。 改ざんされないデータというのは素晴らしい仕組みですが、 BTCを絡めなくとも生活に大きく影響はありませんよね。

しかし世界には、そうでない国の方が多いのです。

破綻

実際に、ベネズエラでは法廷通貨が暴落する一方で BTCの取引高が過去最高になっており、アルゼンチンでも BTCのチャートがペソ建てで過去最高値を更新するほど凄まじい勢いで買われています。

法定通貨だけもっている場合、自国が破綻するとアウトなのです。 自国が破綻してもBTCが世界共通の担保になりうるのであれば今の内に 交換しておこうと考えるのです。

他国に逃げ込んでもBTCで物が買え生活が保障されます。

結構前に私がまだブロックチェーンのブの字も知らない頃、 将来的に世界は統一されるみたいな内容のバラエティ番組が放送されていて (〇〇伝説)、当時は「そんなわけねー」と思って見てましたが あながち間違っていないのかもしれないと最近になって思います。 データの改ざんができないブロックチェーンと 信用のある法廷通貨の融合が最終的な形になるんでしょうかね。

信じるか信じないかはあなた次第です!

閲覧ありがとうございました。