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大荒れの世界経済、ビットコインも売り崩されるのか?

勝つための思考とテクニカル分析

2020年3月11日

ビットコイン

目 次
1.ビットコインチャート(2020年3月11日)
2.絶対に意識しておくべきライン
3.エリオット波動
4.大きな出来高

こんにちは。 ビットコイン、大きく下げてきましたね。あと数百ドルは落ちても大丈夫だと思いますが、 それ以上、もう一発大きい下落がくると底が抜けてしまうようなギリギリの状況です。 この下落を単なる調整と見るのか、世界経済の影響と見るか、後者の場合、 もしかしたら再び長い下落トレンド継続になるかもしれません。

しかし、影響を受けた・受けなかったという答えは後にならないとわからないため 「やっぱり暴落した」「ゴールドと同じように上昇した」などの答えを 先に出すことはできません。

このような時だからこそ、 周りの雰囲気や感覚に惑わされずに、 今どういう状況なのかを冷静に見極める必要があります。

今言えること、それは・・・

まだビットコインチャートは崩されていない

おそらくこれまで上目線だった人は 週足でこのように大きな逆三尊をイメージしていたと思います。

ビットコイン週足

こう考えている方にとって今の形はイメージ通りに動いているため まだ買い目線を解消する理由にはなりません。

解消するタイミングは?

週足逆三尊の右ショルダーを売り崩された時

※週足逆三尊の右ショルダーを売り崩されると売り側が勝って再び下落トレンド継続の可能性が高まりますが、 成立した場合、エリオット波動の上昇3波を形成する可能性があります。

自分が思った通り動かなくなった場合、それは思考がズレた、相場状況が変わったことを 意味するためいったんその目線を解消しなくてはいけません。

「どうせまた上がってくるでしょう」とか「もう少し待ってみよう」なんて考えていると ズルズル引きずり込まれ、取り返しがつかなくなってしまいます。

少ない損失でスパッと切ることが大事です。

※ちなみにテクニカル系の売買は、未来の価格を当てるイメージを持っておられる かたもいると思いますが(間違ってはいませんが)、 その本質は損失が小さく値幅が出るポイントを探すというのが正しいです。


※テクニカルのイメージ

例えばある金融商品の価格が動いた時の値幅が10000円だとします。 どちらに10000円動くかはわからないため当たる確率は50%だとします。

狙いが外れた場合、マイナス1000円で撤退(ロスカット)すると決めて売買した場合、 当たればプラス10000円、外れたらマイナス1000円という結果になりますよね?

当たる確率は50%なので連続で外れ続けるかもしれませんが、 長い目で見ると確率の収束によりトータルでプラス収支を狙うことができるのです。

実際は適当にエントリーするのではなく、指標やチャート形状を元に60%、70%・・・といった確率で方向性を予測し、さらに 値幅が出やすいポイントを狙い定めます。

※今の状況

例えば7900ドル(83万円ぐらい)で1BTC購入した場合、 下落して75万円ぐらいになる可能性(ロスカットする)があるが、上昇した場合、150万円超を期待できる。


それでは現在のビットコインチャートと今後の撤退ポイントを解説したいと思います。




■ 1.ビットコインチャート(2020年3月11日)

ビットコイン

現在のビットコインチャートです。 描画しているのはボリンジャーバンドフィボナッチ・リトレースメントです。

まずこれまでの流れです。下落途中にフィボナッチ50%で反発して38.2%を超える上昇をしますが、結局戻ったところボリンジャーバンドのミッドバンドで戻り売りされてしまい、 現在の7900~8000ドルに至ります。

わりと綺麗な売られ方だと感じました。

次に理想的な押し目となるフィボナッチ61.8%は少し下抜けていますが、 仮想通貨市場は株や為替のように注文板が分厚くないので 投売り状態では突っ込み過ぎることは珍しくありません。

下ヒゲをつけた後に少し戻して61.8%付近で留まっています。

このままストレートで突っ込まれてしまうと勢いで78.6%も下抜ける 可能性があるため61.8%、または50%の上に戻してほしいところです。

78.6%付近は絶対に意識しておく必要があります。

なぜなら・・・

重要なサポートラインが密集しているから



■ 2.絶対に意識しておくべきライン

ビットコイン

長期トレンドラインはこのラインのことです。

ビットコイン

この3本のラインが密集したポイントを実体で下抜けた場合、 買い目線は完全にストップしなければいけません。

ここはフィボナッチ78.6%ラインの他、水平サポートライン、そして 長期のトレンドラインが重なっている重要なポイントなので ここを下抜けてしまうと、買ってきた人達が投げて(ロスカット) 大暴落する可能性がある非常に危険な領域に突入します。

一応、逆三尊のヘッドを下抜けるまでは安値を切り上げていることに なるので再び上昇する可能性はあります。 抜けた後、長い下ヒゲで戻したり、レンジ相場になる可能性もありますが、 現時点では不確定要素が多いため一旦ロスカットして様子見するのが賢明だと思います。

動きを見てからその後のプランを決めるといった感じです。


■ 3.エリオット波動

ビットコイン

これまでの波動を見てみると、今現在エリオット波動の最終C波の5波に見る ことができます。

※まだ暫定です。

5波がもう少し伸びる可能性もありますが、完成したとも言えるということです。

仮に上昇トレンドであればこの投売りでの下落は、 今後上昇しないことを否定する要因にはならず、逆にの付近から反転するかもしれないことを 示唆しています。

下落の最終は投売り状態になりやすく陰線が続きやすいこともC波の特徴です。

よって、エリオット波動だけで見るとまだまだ下落するというよりも そろそろ終わりなんじゃないか?と見れるわけです。 下落を示唆するのは逆三尊のヘッドを下抜けた時になります。

※下抜けてしまうと通常は簡単に上がってこれません。



■ 4.大きな出来高

ビットコイン出来高

下落を開始してから最大の出来高が入っています。

トレンドブレイクの際には、 調整の最終局面である投売り状態になりやすく 大きな出来高が入る傾向があります。 さらに大きな出来高で一気に下落する可能性もありますが、 この付近で調整が完了していたとしても全く不思議ではないということです。

大きな出来高が入った後、少しダラダラ下げることもありますが、 投売りされた後なので大きく下がり難いのが特徴です。


このように、 いくつかの観点で見ても今後上昇することを否定するマイナス要素がまだ出ていないので、 とりあえず崩されるまではロング目線でいいのではないでしょうか。

閲覧ありがとうございました。