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目 次 |
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範馬勇次郎とは? |
中国大擂台賽、郭海皇戦で勇次郎が言い放った言葉 |
投資(投機)における集団心理 |
・・・(1)相場が逆に動く理由 |
・・・(2)集団から抜け出すのは困難 |
・・・(3)上手い人ほ流されない |
自己判断できるかが肝 |
こんにちは。
今回は、大人気格闘マンガ「グラップラー刃牙」で 登場する範馬勇次郎先生から投資の極意を教わろうということで、 ある対戦相手に言い放った深いセリフについてご紹介したいと思います。
主人公刃牙(バキ)の父親。
ホッキョクグマを素手で倒した逸話、一国の軍隊に匹敵するその強さから 地上最強の生物の異名をとる人物です。
※地震を素手で止めるなど度々常軌を逸した行動を取ることもあります。
アメリカの偵察衛星の監視対象になっており、 勇次郎が時速4km/h以上の速さで歩くと衛星の緊急作動でカーナビが70mズレます。
※個人的な推しメンは花山薫。
中国武術会のトップ、郭海皇(かくかいおう)戦。
郭海皇が繰り出す消力(シャオリー)に対して思うような戦いをさせてもらえない勇次郎。
ボクシングには相手のパンチに合わせて顔を捻ることでダメージを無効化する スリッピングアウェーという高等技術がありますが、 消力は究極の脱力によりパンチだけでなく全ての攻撃を無効化します。
しかし、そこは地上最強の生物。
突破口を見出した勇次郎はこう言い放ちます。
「危険が身に迫ると硬直する
動物である限り必然の生体反応
しかし、その本能こそが事態を悪化させる
ボクサーは永き訓練を経てやがては打たれる際にも瞬きをしなくなる
訓練とはすなわち本能を克服する行い
郭海皇・・・
キサマの本能を呼び戻す」
○ 殴らる瞬間目を瞑る=視界が奪われるため攻撃を防げない
○ 体に力が入る=硬直で初動が遅れる
郭海皇は、戦いの場において邪魔な存在でしかない本能を訓練により克服していますが、 勇次郎が郭海皇の本能を復活させることで脱力できないようにしてやると言っているのです。
本能に身を委ねたら戦いに勝てないことを意味しています。
これは、買いと売りの戦いである投資にも通じます。
集団心理、これは多勢に対抗するための本能で、 人が周囲の意見に同調しやすいのは集団行動した方がリスク回避しやすいからです。
これを投資に当てはめてみます。
「皆買って(売って)るから自分も買った(売る)方がいいのかな~」
「よし、買おう(売ろう)!」
集団行動に身を委ねた結果、何が起こるのかというと・・・
買った途端落ちる、売った途端価格が上がる・・・
多少なりとも投資をやったことがある方なら誰もが経験していることだと思います。
上がるか下がるか半々ですが、 二択とは思えないぐらい価格が逆に走ったりしますよね。
不思議です。
これは本能を逆手に大口(機関投資家)が大量に溜まったポジションを一気に粉砕している背景があるからです。
先ほど勇次郎が言い放ったように 本能が表に出てしまうとそれがスキ・弱点となって相手の攻撃をもろに受けてしまいます。
多くのポジションを粉砕すればするほど大口の利益になるので、 当然お互いに利益が出そうな所(ポジションが溜まっている所)を狙って攻撃します。
誰かが借金地獄になろうが、破産しようが気にせず容赦なく潰しにきます。
巻き込まれないために タイミングを見計らって集団から抜け出す必要がありますが、 これはこれでやっかいなことがあります。
集団行動は正しい判断ができなくなるというオマケがついてきます。
渋谷のハロウィンなんかまさにそうですよね。
一人だと何もできないのに集団でいると犯罪まがいの事を当たり前のようにやってしまう。
普段は大人しいあんな子が・・・なんてね。
加害者側になっていることさえ気づかない集団イジメ。
抜けたい意思があったとしてもそのまま周囲に流されてしまったり、 抜け出そうとしている人を引き止める作用が働いたりします。
これを投資に置き換えると・・・
データ的には危険な状況だけど、 まだ上がりそうな空気感、ニュースでも良いことしか言っていないし周囲でも誰も抜けていない。
危険を察知しているのであればまだ救いはありますが、 それすらも感じず流されている。
どちらにせよ自分だけが逆方向へ向かう行動はなかなか取れないものです。
グイグイ価格が上昇(下落)している最中、まだ皆利益確定してなさそうだし大丈夫そうだな。
価格もまだ伸びそうだし、もう少し持っておこう・・・
そして・・・
暴落(暴騰)、含み損・・・
買い(売り)ポジションが大量に積み上げられて 非常に危険な状況だったのに本能に従ったため損失を出してしまう。
これが流された結果です。
しかし、上手い人達はそのような状況下でも欲・本能を抑えて気づかれないよう細かく利益確定しながら いつの間にかいなくなります。
あれ?あいつどこ行った?
消えた・・・
確かにトレンドが出ている時はある地点(ポジションが溜まりきった所)まではついていかなければいけないので 難しい判断が要求されますが、それで失敗しても良いのです。
自分の意思で決定したかどうかが重要だからです。
失敗は回数を重ねるごとに前回はこうだったから今回はこうしてみよう。
試行錯誤しながら寄せていくことに意味があります。
投資なので100%になることはありませんが、 精度は間違いなく上がり、勝率アップに繋がります。
私自身、流されずに行動できているかと聞かれれば実はそうでもないです。
いまだに買い(売り)ボタンを押す時は常に恐いです。
おそらく集団意識に同調していないと落ち着かないのだと思います。
ガッツリ本能が出ちゃってます(笑)
ただ、これじゃ勝てないことを理解してからはその先に進めるようになりました。
やり始めの頃、意識の持ち方についてそこまで深く考えていませんでしたが、 やればやるほど負ける、 たまに勝ちますが絶対にトータルでは勝てる気がしない。
マジで食い物にされると思っていました・・・
それで、買っている時と負けている時は何が違うのかを考えるようになって 相場状況、エントリー根拠の他にどのような心情(どう思っていたか)だったかを記録するようにしたんですね。
すると、どうも思い切って踏み出した時の方が成績が良かったのです。
体は拒否反応を示しているけど(集団に留まろうとしている)、データ的には根拠がある状況。
これについていったらまずいんじゃないかな・・・
思い切って逆張りした時です。
リスク回避するための本能は自己防衛のために重要な要素ですが、 買いと売りがお互いの資金を奪い合って戦っている以上、 勝負しなければいけない時があります。
リスク回避だけを考えているのであれば投資をする意味はないですからね。
これから投資を始めようと考えている方、やり始めたばかりの方、 自己判断の大切さをぜひ知って頂ければと思います。
「戦いに勝つには本能を克服」
本能や欲は出せば出すほど負けやすいということを意識しましょう。
閲覧ありがとうございました。
※ちなみにバキの大筋の内容はただの親子喧嘩です。
最強の親父対反抗期の息子の話なので興味のある方は一度読んでみてはいかがでしょうか。