...
目 次 |
---|
1.ハッキングから現在までの経緯 |
2.グラントソントン社の報告 |
3.クリプトピアの買収 |
2019年早々、約17億円のハッキング被害を受けた ニュージーランドの仮想通貨取引所Cryptopia(クリプトピア)が 買収されるのではないかとの噂が立っています。
しばらく進展はないだろうと思っていた破産手続き中のクリプトピアですが、 いったい何が起こっているのでしょうか?
■ 2019年1月14日
・ETH(イーサリアム)、ERC20トークン、CENNZ(セントラリティ)など 総額17億円相当の仮想通貨のハッキング被害を受け総資産の9.4%を失った事を発表。
※この時、クリプトピアはうねりの強い仮想通貨市場にうまく対応できずに 運営に苦戦していたと言われています。これによりハッキング自体が自作自演ではないというか噂が流れていました(盗まれたことにして倒産させるつもり)。
■ 2019年1月28日
・まさかの2回目のハッキングを受けて、約1900万円相当のETH(イーサリアム)を盗まれる。確変突入である。
■ 2019年3月
・安全確認した40ペアの取引再開を発表。
※この段階で多くの人は資産が返却されると思い安心しきっていました。
■ 2019年5月
・破産手続きを開始した事を発表。
※ここで多くの人は地獄に叩き落されました(デレツン)。
ハッキング後、割と早い段階で一部の取引が再開された事で 安心感が漂っていましたが、この間、運営側は事業継続のためのコスト削減や営業努力を行ってたらしいです。 融資や買収先を探していたんですかね。 結果どうする事もできずに破産手続きを開始し、グラントソントン社の清算人に全て任せる形となりました。
5月末に提出されたグラントソントン社の報告での大筋は以下の通りです。
・資産の保護と保全のために動いている。
・資産を各個人に分配するプロセスには少なくとも数ヶ月かかる。
・アリゾナに設置されているデータベースの保護申請を行った。
・多くのユーザーのフラストレーションは十分理解していますが、資産の分配にはニュージーランドの 裁判所の指示が必要である。
この内容だけでは、預けている資産が返却されるのかどうかはわからず、 ユーザーは不安を抱えた状況で数ヶ月待たなければいけないという事だけしか分かっていませんでした。
拷問です。
この絶望的な状況の中、海外ではある情報が流れています。
「・・・クリプトピアの買収」
海外のいくつかのニュースサイトでは次のような内容が取り上げられています。
内容をそのまま訳すと、
CHAINCREATORは多国籍暗号投資会社であり、 破産手続き発表以降、グラントソントン社の清算人と買収について連絡を取り合っている。
資産を債務者に返還する事を目的として、 清算された交換をDAO(分散型自立組織)に変え、投票システムを介して完全に分散したプラットフォームとしてコミュニティに返還する予定です。 出口詐欺が横行している事から、この次のステップがコミュニティと仮想通貨市場を結びつけると考えている。」
買収の流れはCoincheckやZaifがハッキングされた後、マネックスやフィスコに買収されたのと 同じ感じ流れですかね。
特定のハッカーや取引所などの管理者によって動いている市場ではなくユーザー主体の市場で なければいけない、管理者の都合でユーザーが振り回されてはダメだと言っているようです。
デマの可能性も十分にありえますが、 クリプトピアのユーザー数は200万人を超えていると言われており多くの 日本人も取引を行っている取引所です。
大手とまではいかないですが、古参の部類で世界的に知名度もあります。
言い方は悪いですがこのユーザーを根こそぎ持っていきたいと思う方々がいてもおかしくないかとは思います。
これが本当であれば、ユーザーの資産が返却される可能性はグッと高くなるのではないでしょうか。
CHAINCREATORは、ユーザーが預けた資産がハッキングされたり入金だけさせて 運営が持ち逃げする(EXIT SCAM:出口詐欺)状況は今の仮想通貨業界に悪影響があると考えているみたいです。
そして、市場が成熟する上での次のステップはこの問題を解決する事だと言っています。
かつては草コインの聖地と呼ばれ多くの人で賑わっていた人気の取引所は これからどのような運命を辿るのか、 買収により聖地復活となるのか、このまま破産終了するのか。
新しい情報が入り次第、随時アップしていきたいと思います。