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目 次 |
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1.Criptopia(クリプトピア)の現状 |
2.清算レポート(2019年12月) |
・・・(1)時間がかかっている理由 |
・・・(2)資産の回収について |
3.優先債権者への支払い |
こんにちは。 今回は、2019年ハッキング第一号、ニュージーランドの仮想通貨取引所 Cryptopia(クリプトピア)の現状についてご紹介したいと思います。
草コインの聖地として多くの日本人が登録していたので、 今どのような状況なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
クリプトピアの清算を請け負っているグラント・ソントン社によって 2019年12月のレポートが公開されていますので内容を確認してみましょう。
※グラント・ソントン社は、ハッキングの原因を追求しているのではなく 利害関係にある関係者(顧客の資産を含む)への清算をスムーズに進めるために動いている大手会計事務所です。
これまでの経緯については以前の記事でご紹介していますので そちらを参照して頂ければと思います。
※買収されるのではないかという話が出ていましたが今はその話はないようです。
最も気になる点として、
返金はあるのか?
ですよね。結論から言うと・・・
返金されるかはまだ未確定だが、されそうな流れはあります。 但し、全額返金ではなさそう。
そうなんです。まだ具体的な結論は出ていません・・・ ですが、多少前進はしているようです。
ハッキングからもうすぐ一年が経過しているというのになぜこんなに時間がかかっているのか と思う方もいるかもしれませんが、それには以下の理由があるそうです。
クリプトピアのアカウント登録数は220万人以上であり、その内アクティブアカウント(実際に使われている) は90万人です。
この人数に対して資産は取引所のウォレットだけで管理されており顧客別のウォレットがない。 そのため、各顧客の資産を正確に把握することが極めて困難であると言っています。 顧客データは取引所内での台帳で別管理されているのですが、それとウォレットの資産を紐付ける詳細情報がなく、 これらの調整に手間取っているようです。 その上、ほとんどの顧客は複数の通貨を保有しているのでさらに複雑化しているとも言っています。
どのような管理をしていたのかはわかりませんが、 各顧客の送受信履歴などを照らし合わせながら算出しているのではないでしょうか。 それを90万人も・・・
とりあえずまだ時間はかかるとのことですので待つしかありません。
次に気になることと言えば、返金する資産は確保できているのか? ですかね。いくら顧客の資産が把握できても結果的に支払うお金ありませんじゃ意味ないですからね。
グラント・ソントン社がこれまでに行った資産回収の詳細です。
・口座残高の回収
口座の残高およそ500万ドルを信託口座より回収済み。
・固定資産売却
机、PC端末、家具、その他備品など不要なものをオークションで売却済み。 およそ20万ドル。
・暗号資産売却
344BTCを売却して440万ドルに交換済み。
なんとなく資産の回収はできているようですが、 これがそのまま顧客への返金には充当されません。 レポートには次のようなことも書かれていました。
・未払いの従業員給料の支払い
※20万ドルを支払い済み。
・税金の支払い
・担保付債権者への支払い
・無担保付債権者への支払い
・その他の経費の支払い
※グラント・ソントン社への報酬や清算をサポートしてくれている者への報酬。
まだ顧客の資産については触れられていませんでしたが、 この内容から考えられる今後の流れは、まず回収した資産から優先的にこれらの支払いが行われる。 そして、余った資産が顧客の返金分として充当される。
当たり前ですが、お金がないから倒産したわけでこれらの支払いを行った後に 顧客へ全額返金できる資産は残っていないと考えるのが自然です。
優先的な支払いがあるため顧客の資産がそっくりそのまま帰ってくるとは考えにくいのですが、 今のところ全くないわけではないように思えます。よって、全額でなく一部返金という形になるのではないでしょうか。
しかし、それには顧客の資産把握の他に法的な問題をクリアすることが絶対条件となります。 これも時間がかかりそうですが、ここがクリアされるのであれば一部返金は 現実的だと思われます。
今後1、2ヶ月でなんとかなるという問題でもなさそうですが、 今回のレポートでなんとなく今後の流れが見えたように思えます。 気長に待ちましょう。
また新たな進展があったら随時アップしていきたいと思います。
閲覧ありがとうございました。
※こちらのページでは仮想通貨の購入タイミングや撤退ポイントをテクニカル分析を用いて詳しく解説しています。 初心者でもわかるようブログ形式でアップしていますのでぜひご覧になっていってください。