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こんにちは。 ビットコイン、安値をちょっとだけ更新してから強めの反発を見せました。 先日、ロスカットと空売り(ショート)の基本的な仕組みについてお話をしましたが、 今回、ちょうどそれに関係する場面に出くわしたのでちょっとだけ解説したいと思います。
目 次 |
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微妙な安値更新 |
大きく下げなかった理由 |
・・・不十分なロスカット |
・・・ダマシ |
※買い:ロング
※売り:ショート
9月30日に、ビットコインは9月27日の安値7700ドルを下抜けた後すぐに若干強めに反発しました。 セオリーとしてサポートラインを下抜けた場合、ロングのロスカットを巻き込むことで下落に繋がることは前回の記事で も解説しました。
しかし、今回はサポートラインを少しブレイクしてすぐに上に引き戻している、なんか矛盾しているように感じますよね。
まずは下のチャートをご覧下さい。
かなり微妙なんですけど、サポートラインを少し下抜けているのがわかります。 普通だとここからロングのロスカットを巻き込んで大暴落とまではいかないまでも 多少の下落を引き起こすのですが、少し下げた後に短期間でズバッと上に押し戻しています。
ショート勢にとっては 防壁を突破してロング勢を制圧するチャンスだったはずです。
しかし、制圧に乗り出さなかった。
なぜでしょうか・・・
大きく2つの理由が考えられます。
ここまで下落した状態だとロング勢も買い下がるつもりでいることが想定できます。 買い下がるとは、簡単にロスカットせず価格が一段下がるごとに買い増しして平均取得単価を下げる方法です。 積立みたいな感じです。
そのため、下落の引き金となるロスカットがそのライン下にほとんど置かれておらずショート勢は落とし込むことができなかった。 落としてもここで売る人がだいぶ少なくなっている。 そういう状況で深追いしすぎると、価格が一気に引き上がり逆にショート勢が追い込まれてしまうのです。
敵陣に入り込みすぎて気づいたら罠だったっていうパターンですね。
「なんか今までと違うな・・・ヤバイかも」と感じたショート勢が一旦撤退したと考えることができます。 これをショートカバーと言います。
こういう場合は、とりあえず上昇することが多いです。
サポートラインの上に戻した後に再び支えられていますよね? 戻したことでショート勢が攻めるのをやめてると見ることができ、 このラインから下を攻めるのは危険だと思ったのでしょう。 よって短期間でトレードするなら、このポイントで初めてロングエントリーします。
ガッツリ資金を入れるのではなく そこからグイグイ上昇すれば中・長期でポジションを抱えていてもいいですし、 戻ってくればロスカットすればいいやぐらいの気持ちでちょびっとの資金でエントリーします。
なぜ上がると思うのにガッツリ入れないのか?
まだ下落トレンド中だからです。
トレードの基本的な考え方では 「トレンドには逆らうな!」 が鉄則なので、下落トレンド中である今は上から落としたいという 市場心理はまだまだはたらく局面です。
結構な確率で上がった後に再び落とし込もうとする動きが想定できます。
上昇トレンドに転換したわけでなくとりあえず撤退しただけですからね。 撤退してロング勢を外におびき出します。そしてロング勢に上昇トレンド転換と思わせて たんまり買わせたら・・・もう一回追撃してくるのです。
もしリスクをなるべく回避したいのであれば、 追撃で次回の安値が前回の安値をブレイクしない時、その場合ショート勢の押し込みが もう限界に近いと判断することができるので、前回の安値が大底だと判断して買ってみるのが いいかもしれません。
ここもあくまでも前回が大底だったと判断するだけです。
この時点でもまだ中・長期では上昇トレンドにはなっていないので もしかしたらまだ下に落ちるかもしれないことは意識しなければいけません。
相場の方向性を100%的中させることは誰にもできないので、 自分が思った通りに動かなかったら損失を最小限に留めることに集中する。 大口だって大口同士で削り合いますし、 大口が仕掛けても市場がついてくるであろうタイミングが間違っていれば彼らだって損失を被ります。 分析した結果、勝率が高そうだと思った場面で自分なりの方向性を決めてエントリーすることが大事です。
サポートラインを割ると下落しやすいと考えるのはいたって普通の思考であり、 その考えからサポートラインを割るとショートエントリーして自分も下落の波に乗りたいと思うものです。 そこからショートでエントリーさせた後、すぐさま上に引き上げられたらどうなるでしょうか?
もうパニック状態で急いでポジションを外そうとしますよね。 もしここが大底なら大底で売りを仕掛けたことになるため大損失に繋がってしまいます。
「天井で買って、大底で売る!」
一番やっちゃダメなやつです。
そして、これを見た後にショートする気になれるでしょうか・・・
攻めるのがこわく感じませんか?
ここから上昇トレンドに転換するかどうかは別として、こういう心理状態に陥るため しばらくは最安値をブレイクするような強い売り圧力が発生し難くなります。
(1)でとりあえず買ってもいい場面だと説明したのはこういう理由からです。
閲覧ありがとうございました。