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目 次 |
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1.仮想通貨の報酬・配当について |
2.ステーキングによる報酬 |
3.ステーキングの参加方法 |
4.スナップショット後の残高確認 |
5.報酬計算機 |
こんにちは。 カルダノ(ADA)のステーキングに関する概要が発表されたご紹介したいと思うのですが、 その前に仮想通貨の報酬と配当について少しお話したいと思います。
まず始めに、仮想通貨をまだやったことがない方にとって通貨を保有しているだけで 報酬や配当が貰えることにあやしさや胡散臭さを感じるかもしれません。
その感覚・・・正常です。
実際に、少し前までは月利数十%で資産が増え続ける高配当型ウォレットというものが出回っていましたし、 ここに資産を預けると月利数十%で資産を増やせます(プロのトレーダーが運用する)など挙げるとキリがないほどあります。 当然、本物もあると思いますがそれを見極めるのは至難の技。
私自身も高配当ウォレットに関して興味を持っていた時期はありますが、 「その配当はどこから出ているのか?」「保証の裏づけは?」「提携先は?」とまあ色々考えたあげく、 胡散臭さを感じたので結局やりませんでした。
結論を言うと、高配当型ウォレットの運営はほとんど飛びました(資産持ち逃げ)。
当時は当たり前のように 「これはダメだけどこれは大丈夫なウォレットだ」と皆が口を揃えて言っていたものでさえ飛んじゃってます。
典型的なポンジ・スキームです。
手口は、まず 「ここに資産を預けると〇〇を使ってプロが運用します」のような謳い文句で顧客を呼び込みます。 実際は運用なんて全くやらないのですが、最初に資産を預けた人達にはきちんと配当を与え、 その人達は「儲かるからやった方がいいよ!」と他の人を呼び込みます。
それに食いついた人が登録してさらに資産を預けます。
さて、どうすると思いますか?
後から登録した人の資産を最初の方に登録していた人達に配当としてまわします。
これを繰り返して、後発組の資産が配当としてまわされていくのです。
そして、配当を与えた人達に対してもすぐに出金されないよう、 資産は一定期間ロックして出金することができないようにします。
〇〇日ロックするといくらみたいな設定があって、ロックする日数で利率が変化するのですが、 ロック期間はブロックチェーンの仕組み上、必要なケースが多々あるため 登録者はロックされることに戸惑いがなく、 ロックされていても口座上では資産が増えているので安心感があるんですね。 「もう少し待てば出金できるな~」なんて考えながら・・・
大抵の場合、最初の人達は原資を上回る額を出金できるため、 その情報が既存顧客に対してさらに安心感を与えます。 「やっぱり本物だったんだな~」なんて・・・
しかし、このやり方だと登録者数が伸び悩むと頭打ちになるため 配当を出せなくなる時がやってきますよね。
この時点で運営は顧客の資産を抜いて飛びます。
運営は数ヶ月から長くて1年近くかけて顧客を集め、 さらに集めた顧客を安心させるまで飛びません。 〇〇さんが儲かったから自分も儲かるとは限らないのです。
正直、まだ今の仮想通貨市場ではこのような悪質なサービスが多いのが事実なので、 本当に大丈夫なのかどうかは自分自身でしっかりと調べることをオススメします。
最近、相場の過熱感が出てきたのでそういう話もまた出てくるかもしれませんね。 出くわしたときはぜひご注意ください。
さて、それでは本題のステーキングに移ります。
今回ご紹介するのはブロックチェーンの承認方式POS(プルー・オブ・ステークス)によって与えられる報酬です。 これはビットコインでいうマイニング報酬のようなもので、ブロックチェーン上の取引データを 承認・管理をしてくれるユーザーには一定数の報酬が与えられるというものです。 仕事をすればお金が貰える、当たり前のことですよね。
先ほど話した誰かが運用しますとか、 そういうものではなくブロックチェーン上に実装されている機能なので、 多分詐欺ではないと思います(笑)
一番イメージしやすいのはビットコインのマイニングですかね。 ビットコインの場合、POW(プルーフ・オブ・ワーク)という承認方式を採用していて、 これは電気代の問題やハイスペックコンピュータの管理など環境にも資金にもやさしくありません。
一昔前までは個人の端末でもマイニングできたようですが、 今の市場規模だと企業レベルでないとマイニングできないため、 ここ最近はPOSへの注目が徐々に高まりつつあります。
詳しくは別のページで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
※コンセンサスアルゴリズムカルダノは、近々Shellyメインネットへの移行を発表していて、 ここで実装されるのがステーキング機能。承認方式はウロボロス(POS)と言います。 小額を保有している個人でも報酬が貰えるよう設計されていますが、 通貨を多く保有している方が有利であることは確かです。
※ちなみにShellyとは何なのか? これについては以下の記事でご紹介していますのでこちらもぜひ参考にしてください。
大口しか報酬が貰えないなんて不公平だ!
それじゃあ皆の保有通貨を合わせちゃおう。
これをステークプールと呼びます。
各プールの代表者の下へそれぞれの通貨を託すのです。 これを委任と言って預けた割合に対して報酬が発生する仕組みになっています。
実はPOSの仕組み自体は多くの通貨で採用されていますが、 ビットコインの報酬の仕組みがマイニングなので、世間一般では報酬と言えばマイニングなんです。 マイニングは一般ユーザーが手を出せないイメージがあるため仮想通貨で報酬が貰えるというのが ほとんど認識されていないのはこのためでしょう。
ADAの年利は約9%と言われているので、仮に 今現在(2019年10月28日時点)、1枚=約5円で20万円分を購入したとします。
※まだ正式に発表されていません。
・200000÷5=40000枚
・40000×0.09=3600枚
・3600÷12=300枚
1ヶ月で150枚(日本円で1500円)ほど報酬が貰える計算になります。
ステーキングが正式に開始されると資金が集まることは容易に想像できるため、 今後、今の価格の数倍は上昇すると考えていますが断言はできません。
一時的に価格は上がると思いますが、 その後、購入価格以上を推移するかはわかりません。 正直、こればっかりはなんとも言えないんですよね(;´д`)
実需が伴い、一定の地位を築ければ株の配当のように 長く不労所得を得ることが可能になるということです。
先日、セントラリティ(CENNZ)がステーキング発表で価格は5~6倍上昇しており、 それよりもはるか上位に位置するADAが価格を下げ続けるというのは ちょっと個人的には想像できません。 仮に5~6倍になった場合、20万円の投資でも毎月1万円近くが勝手に懐に入ってくるため、 世間一般に広まっていない今なら多少リスクをとってもやる価値はあると思います。
・カルダノには、イーサリアム(ETH)やイオス(EOS)などの競合がいるため 今後どのような住み分けになるか誰もわからない。 ETHの一強となってEOSやADAが淘汰される可能性や、 うまく住み分けてはいるが肩身が狭い位置だとあまり価格の上昇が期待できない。
・開発途中なので、致命的なバグによって使い物にならないと判断される。すなわち ユーザーに見放され暴落する。
・ADAやETH、EOS、CENNZを脅かす新興通貨が現れる可能性もあります。
※時価総額ランキング
このようなリスクがあるため、あまり時価総額が低すぎる通貨への投資はオススメできません。 今回、ご紹介したADAは星の数ほどある通貨の中でもトップ層なので十分選択肢の1つにはなると思います。 時価総額が低い通貨の中にも優秀なものはあるかもしれませんが、 まあ難しいですよね・・・
ちなみにステーキングへの参考方法ですが・・・
カルダノのマーケティング担当エマーゴ社が以下の動画を公開しています。
テストネットでのステーキングから今後の流れを説明しています。 要約すると・・・
・現在は第一フェーズ「Byron(バイロン)」メインネットの段階で、近々第二フェーズ「Shelley(シェリー)」メインネットへ移行します。
・シェリーメインネットへ移行する前にテストネットでの検証を行います。
※テストをやる理由は、世界中のユーザーが利用しても ネットワークが正常動作するか検証するためです。
・テストネットで得た報酬はメインネットへ移行される。
・テストネットへ参加するには、2019年11月頃までに、 ステーキングにまわしたい量のADAを カルダノ公式ウォレットであるダイダロスウォレットまたはヨロイウォレットへ送金しなければいけません。
※Chromeの拡張機能を追加するとこんな感じでヨロイウォレットのアイコンが表示されます。
・ヨロイの拡張機能は2種類あり、テストネット用とメインネット用があります。 新バージョンのヨロイのダウンロードは、テストネット開始後なので旧バージョンのヨロイで問題ありません。
※重要なのは15単語の復元フレーズを忘れないと言うこと。 復元フレーズがあれば、新バージョンのヨロイ拡張機能で戻すことができます。
・指定日時になるとウォレットのスナップショットをとられます。
※スナップショットの正確な開始日時はIOHKの発表待ちなので、気なる方は ツイッターや公式ページを随時チェックしましょう。
・注意点として、取引所ウォレットやハードウェアウォレット(TrezorやLedger)ではテストネットへの参加ができないという点です。 理由は、シェリーメインネットのプロトコルはこれまでと大幅に変更がされていて、それをハードウェアウォレットに対応させるには 時間がかかります。対応するまで待っていてはテストネットのローンチに間に合わないからです。
ただし、Shellyメインネット移行後は、ハードウェアウォレットからもステーキング可能になります。 あくまでもテストネットには参加できないということです。
※ADALITEは現時点では不明のようです。
・モバイル版のヨロイウォレットは少し遅れる可能性があるそうですが、 Chrome版のヨロイウォレットは遅れないようなので不安な方はChromeを使いましょう。
・スナップショットの2週間~1ヶ月後からテストネットの報酬付与が開始されます。
・テストネット終了後にメインネットへ統合されます。
・テストネットで5000ADA保有していた場合、仮に500ADA獲得したとすると、 メインネットへ報酬分の500ADAが送られて5500ADAとなります。
・ユーザーは資産を移動させる以外に特に何もすることはありません。
・ヨロイウェレットはスナップショットに対応済みなので、 資産させ移動していれば勝手にスナップショットがとられます。
・テストネットが開始されたら新バージョンのヨロイをダウンロードして、復元フレーズを入力して起動させます。
・新バージョンのヨロイでスナップショット期間の残高が表示されるのを確認します。
・全てのステークプールが表示されるので、ソートされたステークプールリストの中から1つに委任をします。 これは自動では処理されずに手動で行わなければいけなので委任するのを忘れないようにしてください。
・獲得できる報酬利率は現時点では決まっていません。
・エマーゴも独自のステークプールを用意して、ステーキングに参加するようです。
・スナップショット後は、取引所などから再度追加することはできません。 テストネット内のアドレスなら資産の移動は可能なようです。 例えばテストネットへ参加しているAさんからテストネットへ参加しているBさんへADAを送金できるということです。
2019年11月29日の日本時間午後9時、ADAのスナップショットが無事完了しました。 テストネット参加者は、テストネット用ヨロイで段高の確認を行いましょう。
シェリーテストネット を開いたら、少し下にスクロールします。 「ステークを委任」をクリックします。
以下の画面が表示されます。
少し下へスクロールして、「CHROME」をクリックします。
CHROMEウェブストアに遷移したら、「CHROMEに追加」をクリックします。
「拡張機能を追加」をクリックします。
少し待つと、このようにシェリーテストネット用ヨロイが追加されます。 そして、これをクリックします。
設定画面に遷移するので、言語を「日本語」に変更して、「続ける」をクリックします。
「同意」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
「ウォレットを復元する」をクリックします。
「15単語のフレーズ」をクリックします。
復元フレーズ欄をクリックします。
入力したアルファベットに対する候補が下に表示されるので、候補をクリックしてフレーズを確定させていきます。
全て確定し終えたら「次へ」をクリックします。
「確認」をクリックします。
復元後の残高に問題がなければを「残高の確認が完了しました」クリックします。
これで残高確認が終了です。 自分がステーキングするADAの報酬が気になりますよね?
次は、報酬の確認方法について解説します。
「 報酬計算機 」でステーキングした際の報酬を確認することができます。 その時のレートや参加者数によって変動するため、あくまでも目安となります。
仮に100000ADAをステーク委任しているとします。2019年12月09日時点、日本円でおよそ41万円ぐらいですかね。 この場合、 年利7.8%(32,741円)の報酬を得ることができます。
テストネット参加者が50%の場合、年利7~8%だとされていますが、 30%の場合、13%以上になるみたいです。
ステーキングにより獲得したADAはシェリーメインネット移行の際に、 反映されます。
カルダノは2019年に入って実需の段階へ入ってきています。 一般普及するのかどうかの見極めは非常に難しいですが、 将来的に資産を増やすことを考えるのであれば 今がちょうど良い仕込みどきかもしれませんね。
また、新しい情報が入り次第アップしていきますので ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
閲覧ありがとうございました。