目 次 |
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Bitfinexでかけられている懸賞金 |
・・・犯人特定者に対する懸賞金 |
・・・犯人自身にも懸賞金 |
システムのデバッガー報酬 |
こんにちは。
今回は、仮想通貨関連でかけられている代表的な懸賞金(報酬)について少しお話したいと思います。
未成熟市場だからこそ起こりうる不測の事態、 ネットワークの質・性能を高めるべく様々な懸賞金が用意されています。
今から4年前(2016年8月2日)、香港を拠点とする世界最大級の仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)で、 およそ120,000BTCが外部へ不正送金される事件がありました。
ハッキングです。
当時のレート換算で1BTC=600ドル(1ドル=101円ほど)なので72億円相当が流出しています。
Bitfinexでは事件に対して、以下の懸賞金がかけられています。
Bitfinexとハッカーを繋いでくれる人物、つまり犯人特定者に対して回収額の5%が支払われる。
120,000BTCは現在のレートに換算すると、1,500億円弱なので75億円相当を受け取ることができます。
人生が変わるほど巨額です。
複数人で特定した場合は、比例分配されます。
特定者だけではなくハッカーに対しても回収額の25%、375億円が支払われます。
なぜハッカーにも?
ビットコインのブロックチェーンでは、 主に2つの理由から痕跡を残さずに換金する事はほぼ不可能だとされています。
これはハッカーのビットコイン送金履歴です。
2020年7月28日に473.7081BTCを別のウォレット(BTCを保管する財布)に送金していることがわかります。
私のような一般人から大金持ちの資産家、アンダーグラウンドの住人誰であってもこの履歴を 隠すことはできません。
履歴が全てブロックチェーン上で可視化されているため、 アドレスさえわかれば誰がいくら持っているなんて情報もすぐにわかってしまいます。
世界で一番ビットコインを所有しているのは仮想通貨取引所Houbi(フォビ)のコールドウォレット だという情報もわかるわけです。
※コールドウォレットとはネットワークから切り離した金庫をイメージしてください。 ネットワーク上にあるウォレットをホットウォレットと言います。
便利に見えますが、なかなか普及しない理由・・・ お金の流れがわかると困る人達がいるからです。
あえて誰とは言いませんが・・・
だいたいわかりますよね。
世界中に同じデータを記録したサーバーが散らばっているブロックチェーン(分散型台帳)では、 データを改ざんすることはできないとされています。
全てのサーバー情報を同時に書き換える必要があるです。
できないというか、やる方法はあるのですが、 やってもバレると言った方が正しいかもしれません。
書き換える手段として51%アタックが有名です。
しかしこの手法は、市場規模が大きくなればなるほど やること自体意味がなくなるよう設計されています。
※非中央集権型のネットワークでは偏りは価値を生み出さないようになっていますが、 現時点では、まだ規模が小さい銘柄は稀に攻撃されています。
詳細は省きますが、51%アタックを行うには ネットワークの過半数以上を占有する巨額な資金が必要になります。
攻撃自体はバレるので、 当然、セキュリティへの信頼性が失われ価格が大暴落しますよね。
特にビットコインはまだ改ざんされたことがないため、これまで見た事がないような大暴落が起きるのは容易に想像できます。
そうなると、ネットワーク占有にかけたコストを回収できなくなります。
つまり、市場規模が大きくなればなるほどやるメリットがありません。
※ビットコインは過去に一度だけ危ない時期はありました。
このように、データを改ざんして煙に巻くこともできない、取引履歴は追われてしまうといった理由で ハッカーは身動きが取りにくい状況なのです。
世界中の人々がハッカーのアドレスを監視しています。
「コソコソ換金するぐらいならちょっと金やるから堂々と換金しろよ」、 という意味合いでハッカー自身にも懸賞金が与えられているのです。
このままだとただの電子データになっちゃいますから・・・
しかし、ここ数ヶ月程前から犯人のアドレスに動きがあることが度々報告されています。 Bitfinexとの駆け引きか、もしかしたらリスク承知で売り抜こうとしているのかもしれませんね。
プラストークンが終わったと思ったら、次はBitfinexですか・・・
忘れた頃にやってくるからタチが悪い(笑)
今後の動きに注目しましょう。
※プラストークン事件
つい最近、首謀者が逮捕されたばかりのホカホカの事件で、 仮想通貨史上最大のポンジスキームです。 「預けているだけで高配当」を謳い文句に集まった顧客の ビットコインやイーサリアムなど3,000億円相当を持ち逃げしました。
その影響で 仮想通貨市場全体にプラストークンの強力な売り圧力がかかっていました。
海外の大手仮想通貨取引所クラーケンでは、システム(主にセキュリティ)のバグ発見に関する報酬プログラムが用意されています。
バグを一つ発見すると、最低500ドル相当のビットコインが支払われます。
仮想通貨に限らず特にIT企業などでは昔からこのような報酬プログラムは存在しますが、 仮想通貨関連は全て開発途中なので、成熟した市場よりもバグが見つけやすい利点があります。
海外ではこれで稼いでいるハッカーチームもあるようです。
日本円でだいたい数万円から2~300万円ぐらいが報酬の相場のようで、 できる人にとっては良い収入源になるのでしょう。
ハッカー追跡やデバッガーなど 売買以外にも多くのチャンスがある市場です。
特に報酬プログラムは調べると山ほど存在するので、興味のある方、 腕に覚えがある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら大金を掴めるかもしれません。
閲覧ありがとうございました。
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