メニュー

...

コインチェック

戻り売りの考え方と相場心理。急落後の反発が危険であることを理解すべし

相場心理

2020年09月13日

ビットコイン

目 次
一万ドルの攻と戻り売り
戻り売りの否定は急騰
GMMAとMACDでざっくりと方向性を確認

こんにちは。

ビットコイン、急落後の凄まじい攻防を経てなんとか一万ドルで耐えてくれました。

ここから上昇を期待したいところですが、 現実的な問題として非常に危険な状況でもあるということを理解しておく必要があります。

戻り売りの考え方となぜ危険なのかを解説したいと思います。


※以降買いと売りはロングとショートで記載します。

ロング(買い):価格が上がる方向へかけている参加者

ショート(売り):価格が落ちる方向へかけている参加者


まずは一万ドルの攻防がどのような状況だったかを見てみましょう。





一万ドルの攻防と戻り売り

ビットコイン

日足の価格チャートです。

どんだけ叩くんですかと言わんばかりに打ち込まれた鉄槌。

七日連続で叩かれました・・・

狂ったように攻め込んでくるショート勢とウヨウヨ増殖するロング勢。

ロングの決済やショートの買い戻しも相当入り混じっていたと思います。

要するにメチャクチャ(笑)


1時間足で詳細を見ると・・・


ビットコイン

凄まじさがわかると思います。

正直ここで割れたと思いましたが、 どこの誰かわかりませんが大きくもとに戻してくれました。

ビットコイン

これにビックリしたショート勢はいったん攻撃を止めて いったん落ち着いたように見えます。


しかし、このような状況ではいったん価格を上げると考えるのが基本的な考え方で、 上がった後の動きが重要になります。


そもそもなぜ上げるのか?


それは下落が止まったと思ったロング勢に買い玉を持たせる必要があるからです。

ロングの決済は売りなので、 たんまりと買い玉を持たせた後に下へ突っ込んだ方が下落のパワーが増します。

そして割れなかった一万ドルが割れるという図式です。



これが戻り売り


戻り売りとは、文字通り価格が上がった所を売られてしまう状況です。


例えば、上昇トレンド中にズドンと大きな下落(利益確定)が入ったとします。

するとその前に買っていた参加者は含み損を抱えますよね?


この時の買い側の心理状況として、

「大口が利益確定した」

「天井をつけたのでは?」

「なんとか損失を最小限に留めたい」

「もう一回だけ上がって欲しい」


といった感じになります。

売り側もそれをわかっているので、 あえてグイグイ攻め込まずに買い側に買わせます。

※落ちたら買いたい参加者はどのような状況でも一定数存在するからです。

それで、チョロチョロと上がった所で買い側は決済(売る)して相場から逃げて、 売り側もそれに合わせてショートエントリーします。

売りと売りが重なってパワーが増す仕組み。


急落は上昇が止まったと思わせることができるので 戻り売りを誘発しやすい状況。

だから急落後のジリ上げは危険なのです。

上がった後に売られるかどうかが今後を左右します。

ビットコイン

これは一つの例ですが、こんな感じで下落後の反発を落とされるイメージです。

高値を超えられないまま戻り売りされてそれが周期的に続いています。

最後の方は安値が更新できずに反発しているのがわかると思いますが、 これはショート勢がこれ以上落とせないと判断して撤退しているから上がるのです。


ここで一点疑問が出てきますよね?

戻り売りしてこなかったら?




戻り売りの否定は急騰

戻り売りしてこなかった場合、それは一時的な下落だと見ることができます。

そんなの上か下かしかないんだから当たり前じゃんと思うかもしれませんが、 急落後に戻り売りがないということが結構重要な要素になります。

ビットコイン

これは2019年6月の日足チャートですが、 上昇中に落とすそぶりを見せたが、戻り売りされずに再び高値を抜いて大きく上昇しています。


なぜこのまま落とさなかったのか?


ロング勢が多いと大きく上昇することができないからです。

下からロングを持っていた参加者を決済させて、 買えなかった参加者に買わせることで参加者を入れ替えます。

簡単に利益確定させない状況を作るという見方です。

下からずっと持たれた場合、ある程度利益が出ると利益確定しますよね。

それが連続すると ロングの決済が売り圧力になるため、 つまりロングが多いと上がっては下がってを繰り返して 価格が上がらないんですね。

そうなると、今回の下落はロングを決済させるための下落だと見ることができます。

とりあえず上がった後、どうなるかを見なければいけませんが 現在の状況だけを考えるとあまり状況はよろしくありません。



GMMAとMACDでざっくりと方向性を確認

日足チャート上にテクニカル指標GMMAMACDを表示しています。

ビットコイン


※詳細は以下のページで解説しています。

テクニカル指標
GMMA

GMMA(複合型移動平均線)


視覚的にトレンドの方向を分析するテクニカル指標GMMA(複合型移動平均線)について学びます。 12本の指数平滑移動平均線(EMA)の位置関係から的確な売買ポイントを探ることができます。

もっと読む
    
テクニカル指標
MACD

MACD



移動平均を改良したテクニカル指標MACDついて解説します。 EMAのゴールデンクロスとデッドクロスで相場の方向感を掴むことができます。

もっと読む

これだけを基準に売買することはほとんどありませんが、方向性を確認するにはわかりやすい指標です。

GMMAは移動平均線の集合体で、 簡単に言うと緑線の束が赤線の束よりも下にある時は下落しやすく、 上にある時は上昇しやすいと見ることができます。

コロナショック後、初めて日足レベルで緑線の束が下に潜りました。


日足のMACDはゴールデンクロスするかどうかという状況ですが、 もしクロスした場合、赤線の束の上へ大きく戻すことができればまだ上昇の可能性はあります。

ゴールデンクロスせずに下落、またはしてもジリ上げの場合、 お一万ドルへ突っ込んでくる可能性が高いので注意が必要です。

割ってしまったら9500~9600ドル(CMEの窓埋め)までが一つの目安で、 9000ドルまで一気に落ちることも頭に入れておきましょう。

9000ドルを下抜けた場合は、けっこう落ちると思うのでビットコインはしばらく放置。

そうなったら現物を仕込むチャンスぐらいに見ていた方が良いかもしれませんね。


閲覧ありがとうございました。