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移動平均線を改良、MACDをビットコインチャートで学ぶ

実践的テクニカル指標

チャート

目 次
MACDの特徴
計算式
計算式詳細
・・・MACD線
・・・シグナル線
・・・ヒストグラム
基本的な使い方
単純移動平均線との違い
他指標との組み合わせ例
・・・RSIと併用
・・・エリオット波動と併用
ビットコインチャートで分析

テクニカル分析を行う上で特に使える指標MACDについてお話します。

正式名称を「Moving Average Convergence Divergence」と言います。

これからお話する内容は一見複雑に感じるかもしれませんが、 名前からわかる通り移動平均線を実践向きに改良した指標です。

イメージはし易いと思いますが、 一回読んだだけではなかなか身につかないので読み終わった後も実際のチャートと照らし合わせた確認作業をおススメします。





■ MACDの特徴

MACD

MACD線シグナル線ヒストグラムによって構成されます。

・オシレーター系、トレンド系の両方を分析することができます。

・指数平滑移動平均線(EMA)を使用しています。


次に計算式を見てみましょう。


■ 計算式

・MACD線=12EMA-26EMA

・シグナル線=MACD線の9日平均

・ヒストグラム=MACD線-シグナル線


計算式だけ見ても何のことやらさっぱりですね。

しかし、意味を知らずに相場で使いこなすことは不可能です。

式を導き出すとかそこまでやる必要はありませんが、 最低限何を意味しているのかだけはしっかり把握しておきましょう。


■ 計算式詳細

・MACD線

MACD

MACD線は、12EMAと26EMAの乖離具合を示していています。

12EMAと26EMAがどれぐらい離れているかを示す値ってことです。

価格が一方向へ徐々に大きく動き出すと、12EMAの方が早く反応して 26EMAはそれを追随するようにゆっくり動くことで乖離が生まれます。

※分母が大きい程動きが遅い


よってMACD線が上がっていれば上昇パワーが強まっていると考えることができます。


ちなみに乖離していない時ってどのような状況だと思いますか?


乖離していない、つまりMACDの値が0ということですよね。

それすなわち12EMAと26EMAがゴールデンクロス(またはデッドクロス)した時です。


つまり、0を通過する時はトレンド転換を示唆していることになります。


これらをざっくりまとめると・・・

MACD線が0地点を下から上に突き上げる時は12EMAと26EMAのゴールデンクロス、 0以上を継続的に推移しているのであれば買いが強い。

MACD線が0地点を上から下に突き抜ける時は12EMAと26EMAのデッドクロス、 0以下を継続的に推移しているのであれば売りが強い。

要するにMACD線って12EMAと26EMAの位置関係を把握するための線ということがわかります。


・シグナル線

MACD

シグナル線はMACD線の9日平均なので、 より滑らかな線がシグナル線だと覚えておきましょう。

MACD線が短期線だとするとシグナル線は中期線というイメージなので、 基本的な考え方はMACD線と同じです。


つまり、MACD線がシグナル線よりも上を推移している場合は買いが強く、下を推移している場合は売りが強いと考えることができます。

MACD線だけだと短期的な動きしかわかりませんが、 MACD線とシグナル線のゴールデンクロス(デッドクロス)を用いて 広い視野で全体の流れを把握することができます。


これって単純移動平均線のクロスと同じ使い方ですよね。


・ヒストグラム

MACD

ヒストグラムは、MACD線とシグナル線の乖離を示していて、 乖離具合により買われすぎなのか売られすぎなのか、その他押し目やリバウンドの予測等、 オシレーター系としての見方をすることができます。

ヒストグラムが0の場合、MACD線とシグナル線がクロスしていることを意味しています。

0を転換点として、緑のヒストグラムは上昇中、赤のヒストグラムは下落中だと見ることができます。

上昇トレンド中にヒストグラムが大きくなればなるほど上昇パワーが強まっているので売りを入れるのは危険、 徐々に小さくなっていれば上昇パワーが弱まっているので利益確定や売りのタイミングを見計らうといった使い方をします。

ヒストグラムは人によって使わない人もいます。

他にもオシレーター系の指標はたくさんあるので、そこは臨機応変に 使いづらいなと思うのであれば使わなくても良いと思います。


一通りMACDがわかったところで実際どのように使うのかを解説していきます。


  

■ 基本的な使い方

・MACD線とシグナル線のゴールデンクロス後に買いエントリー

・MACD線とシグナル線のデッドクロス後に売りエントリー


よく教科書的なものにはこう書かれています。

はっきり言ってこれだけやっても勝つことはできません。

断言します。

無理です。


一応言っておくと、使い方を否定しているわけではありません。


基本的な使い方といった意味では正しいですが、 これをやって良い時とそうでない時がわからないと負けるという意味です。


有能に思えるMACDですが、全てのテクニカル指標に完全なものはありません。

使う上でのデメリットをしっかりと把握する必要があります。



■ 単純移動平均線との違い

単純移動平均線(SMA)のゴールデンクロス、デッドクロスと比べて MACDで使用しているEMAは、直近の価格に比重を置いている移動平均線なので SMAより直近の価格の上下に敏感に反応します。

SMAは大きなトレンドを捉えない限り、手数料等を考えるとマイナスになる確率の方が高く それだけで勝つことは難しいのが現実です。

だからこそMACDを使うわけですが、注意しなければいけないことがあります。


反応が早過ぎるためレンジ相場や乱高下相場では、頻繁にクロスを繰り返したり、 上昇トレンド中のただの押し目の場合でもデッドクロスしそうになったりとダマシの発生頻度が多くなるということです。


使い方を理解していないと指標に振り回される危険性があります。



MACD単体でダマシを回避することは極めて難しいため、 複数の指標を合わせて使用するという事が必須になります。

※全てのテクニカル指標は100%的中させることはできないため、複数の指標を総合的に分析し 自信の持てる場合のみエントリーするのが鉄則です。それでも70~80%的中すればトップレベルのトレーダーだと言われています。



■ 他指標との組み合わせ例

(1)RSIと併用

相当下落した後、シグナル線が平行になりかけている状態でMACD線がゴールデンクロスしかけている。

さらにRSIでも売られすぎの水準20%付近を推移している。

RSIを併用することで、これから上昇トレンド転換に転換するかも?

と考えることができます。


(2)エリオット波動と併用

相当下落した後、シグナル線が平行になりかけている状態でMACD線がゴールデンクロスしかけている。

エリオット波動の下落波が最終C波の可能性が高い状況。

※ある程度落ちた後にさらにズドンと落ちた等

エリオット波動を併用することで、これから上昇トレンド転換に転換するかも?

と考えることができます。


他の指標と組み合わせることでMACDのクロスに信憑性があるのかどうかを チェックする必要があります。


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■ ビットコインチャートで分析

MACD

これはビットコインチャートです。


いきなりですが問題です。


価格はこれから上がるでしょうか?

それとも下がるでしょうか?


テクニカル指標はMACDとRSIを表示しています。


実際はこの状況で買うのか売るのか決定しなければいけません。

買った途端に下がり始めて資産が猛スピードで減っていくかもしれませんし、 爆上げでウハウハかもしれません。

さてどっちでしょう?


正解は・・・


MACD

上昇です。


これをどうやって上昇だと判断するか・・・

まず相当下落した後にMACD線とシグナル線がゴールデンクロスするかどうかの場面でしたよね。

MACDはダマしが多いので、もしかしたらゴールデンクロスしないかもしれません。


その信憑性を確認するためにRSIを見てみましょう。


MACDのクロス寸前の少し前にRSIは20%付近まで落ちているのがわかりますか?


その20&付近から少し上昇気味ですよね。

完全に売られ過ぎの状態だったわけです。

売られ過ぎってことはこのあと買われる可能性が高いので、 MACDもこのままゴールデンクロスする可能性が高いと推測します。

さらに価格チャートの方でも安値を切り上げて、 しかも下ヒゲが3本出ているので買い支えられている状況だと考えることができます。


誰が支えているのか知りませんが、とりあえず誰かが頑張ってます。


3つの要素を加味した結果、 このポイントで反転すると判断して 買いを入れることができるのです。


ちなみにクロスの乱高下が起こっているポイントのRSIを見てみると 高値圏で推移していますよね?

このような場合のMACDはデッドクロスしても価格が落ちなかったり ダマシが起きやすくなります。

※安値圏や中間付近(方向感がわからない)でも同様です。

乱高下している時は素直にMACDは効いていないんだなと思って 無視するのも一つの手です。


今回お見せしているチャートは勝率が高いポイントを抜粋しているので、 この条件であれば高い勝率を残すことができますが、 実際は条件が全て揃うことの方が珍しく、 さらに難しい判断を下さなくてはいけません。


ぜひ参考にして頂ければと思います。

閲覧ありがとうございました。