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「MFI」 の使い方について解説します。
「Money Flow Index」の頭文字を取っており、
相場の中で 資金が買いと売りのどちらに流れているかを分析するテクニカル指標になります。
特徴・・・
・オシレーター系の性質を持っている。
・価格と出来高の2つの要素を含んでいる。
・RSIとOBVの両方の性質を併せ持っている。
計算式・・・
TP=(高値+安値+終値)÷3
MF=TP×出来高
PMF=前日比でTPが上昇したn日のMFの合計
NMF=前日比でTPが下落または変化しなかったn日のMFの合計
MFI=100-(100÷(1+(PMF÷NMF)))
MFIは1日の中でどれぐらいの出来高が発生して価格がどれぐらいの幅動いたのかを
分析する必要があるため、TP(TypicalPrice)という重要な高値・安値・終値を
用いて計算します。
基本的な使い方・・・
・20%以下を推移していたMFIが20%を超えてきたら買いエントリー。
・80%以上を推移していたMFIが80%を下回ってきたら売りエントリー。
・ダイバージェンス発生時のエントリー。
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これは、2019年の
バイナンスのBTC/USDTの日足チャートです。
赤丸で囲っている部分をテクニカル的にどのような分析が出来るのかを見てみようと思います。
まずは1年近く続いていた三角持合いが下に大きくブレイクし、大暴落を起こした後のチャートです。
一体どこまで下がるのかわからない程の大暴落でしたが、 この時の動きを中期的な目線で分析してみます。
MFIが20%以下になったポイントで一旦反発しますが、結局上がりきれずにさらに下落しますが、
再度反発が起こり下げ止まっています。
注目して欲しいのは、価格は安値を更新しているにも関わらずMFIは上へ切り上げています。
そしてそのまま短期的には上昇トレンドへ転換し価格が上昇しています。
次の画像をご覧下さい。
短期的に上昇トレンドに転換した後の動きですが、上昇の後にやってくるのは下落トレンドです。
この下落トレンドの際のMFIの動きを見てみます。
MFIも当然下方向へなるのですが、
一定数まで落ちては上昇を繰り返しており、なかなか落ちきれていない様子がわかると思います。
むしろ少しダイバージェンス気味でまた上がるのではないかと予測する事ができます。
そして、前回安値を割ることなく再度短期的に上昇トレンドへ転換し、
最終的には終値で前回高値を抜いています。
この時、考えなければならない事は、
前回安値を割らずに短期上昇トレンドで高値を切り上げているというポイントです。
今までと相場の状況が大きく変わった事を意識しなければなりません。
結果的にその後、大陽線が出現して大きく上へ放たれています。
大陽線前もMFIは大きく下がらず40付近から資金の流入が読み取れます。
このチャートを簡潔に分析すると、
「安値を割らずに資金が入っている=上へ上がる準備」
という図式でしょうか。
このように価格と出来高から資金の流入を分析する事で、
市場がどう考えているのか、どちらに向かおうとしているのか様々な事を予測する事ができるのです。