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目 次 |
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バブルチャートから大暴落まで |
大暴落の背景 |
なぜ崩れ落ちるのか? |
今後の展開 |
エリオット波動理論とMFI |
フィボナッチリトレースメント |
分析結果 |
上昇中のBTC(ビットコイン)が13ヶ月ぶりに大台の100万円に戻ってきたので、 これまでの経緯と今後の展開について見てみようと思います。
かつて1000万円に到達するのではないかと言われていたBTC(ビットコイン)は2017年1294月に最高値 約220万円に到達した後、2018年11月にバブル後の最安値である約35万円まで下落してしまい 典型的なバブルチャートを形成していました。
最高値約220万円をつけた後、利益確定の売りと暴落すると踏んだ投資家たちのショートポジション(空売り) によって全く上昇する事ができずに 少しでも価格が上がると暴落に逃げ遅れた人たちが少しでも損失を抑えたいという 売りによって押さえつけられひたすらそれを繰り返す状態でした。
我先にと逃げ出したいわけです。
それが図のような三角持合いという状態です。 セオリーではこの下落途中の三角持合いはさらなる暴落を引き起こす 1つのシグナルとも言われており、 大暴落がやってくると言う者と、ここが大底だと言っている者がぶつかり合っているとこのような 三角持合いになりやすくなります。
お互い譲らず「ぎゅー」っと押し合う感じで、 当然押し負けた方はおもいっきり後ろに吹っ飛んでしまいますよね。
結局セオリー通り、先端付近で売りに耐えられず下にブレイクアウトしてしまったBTCは 雪崩のように崩れ落ちてしまいました。
理屈としては三角持合いの下側の線が底値と思って買い集めていた一部の投資家たちが 下にブレイクした際に損失を最小限に抑えるためにロスカット(損切り)します。 ここをブレイクすると下に大きく吹っ飛ぶ可能性があるのは皆予測しているので 多くの人たちがここで手放すのです。
そして、それを見た他の投資家たちもさすがにこれはまずいと感じて売りまくります。 売りが売りを呼び下落が止まらない状態になって崩れ落ちるのです。
これが最安値約35万円をつけるまでの大まかな流れですが、さて上昇中のBTCはいったいどこまで上昇するのか?
仮想通貨から過疎通貨なんてディスられていたBTCは、 そこからジワジワと価格を上げ続け半年間上昇を続けた結果、 2019年6月16日に日本円の節目である100万円に到達しています。 今後どのような流れになるのか見てみましょう。
※ここからはあくまでも短(スイング)・中期目線でのお話です。 今すぐ下落する可能性やこのまま暴騰し続ける可能性などいくつかありますが、 個人的に一番可能性が高そうなプランをお話したいと思います。
エリオット波動理論では前回高値の約98万円を抜けてきた事で、現在は第5波と見ることができ、 第5波は上昇の最終波動なので直近では最後の上昇となる可能性が高いでしょう。
そして、資金の流入を分析できるMFIというテクニカル指標では 値が減少傾向にあり 価格との逆行現象であるダイバージェンスが発生しているので危険な状況と言えます。
最高値と最安値を結んだフィボナッチ・リトレースメントで見てみます。 フィボナッチ・リトレースメントとは、上昇や下落の時にどれ位の価格で 止まるのかを予測するためのテクニカル分析指標です。
23.6%ラインに達した時に雪崩のように崩れ落ちた価格を全て打ち消しています。 そして、フィボナッチの23.6%をサポートラインとして再上昇しているのが現在です。
これはフィボナッチ38.2%の価格を目指していると考えられ、 このラインは日本円で約110万円前後、ドルで換算すると約1万ドルになります。 フィボナッチのラインと当たっている事と、節目の1万ドルに当たっている事を考えると、 ここに到達した場合、転換点となる可能性があります。
※現在、取引されている法定通貨の中で最も多いはドルなので100万円よりも1万ドルの方が 信憑性が高いと判断しています。
仮に38.2%を超えた場合、フィボナッチ50%ラインを目指す事になりますが、 このラインがいわゆる半値戻しといって、下落後にこの辺まではとりあえず価格が戻ると 言われている重要なライン(約130万円)であり、 今回130万円に到達しなくても近い将来とりあえずここまでは戻るのではないかと予測できます。
さらに50%ラインを超えると最高値の約220万円越えも視野に入ってきますがそれはまだまだ先の話になりますので ここでは触れないでおきます。
短・中期的にはもう少し上昇する可能性がありますがとりあえず目安は110万円前後になるのでは と考えています。
しかし、高値圏内なのでいつ下にズドンと落とされてもおかしくない状況なのも事実であり ここから飛び乗るのは非常に危険なので上昇に飛び乗るのはやめた方がいいかもしれません。
やるなら最小限の資金で購入するか、大きな下落がやってくるまでジッと待つのもありかなと 思います。
くれぐれも高値掴みだけはご注意下さい。