中・長期投資で勝率を上げる方法。複合型移動平均線(GMMA)で売買タイミングを見定める

テクニカル分析


GMMA
目 次
GMMA(複合型移動平均線)とは?
GMMAの描画方法(TradingView)※無料サイト
(1)使い方・・・ビットコインチャートとGMMA
(2)使い方・・・ネムチャートとGMMA

中・長期投資(投機)で使えるテクニカル指標GMMA(複合型移動平均線)について解説します。

売買をする上で、

「安くなった気がする」「高い気がする」

という感覚ほどあてにならないものはありません。

高いか安いかを決めるのは、自分でなく市場だからです。

たまたま自分の感覚が一致して勝てることもあるかもしれませんが、 感覚に身を任せた売買を続けると、資金が溶けてしまうのは火を見るよりも明らかです。

半丁博打と同じですからね。

そういうこともあって市場を分析する多くの指標が存在するのですが、 どれが使えてどれが使えないのかすら判断が難しいですよね。

今回ご紹介するGMMAは、 テクニカル分析が苦手だったり始めたばかりの方でも簡単に使うことができ、かつ大きな効果が期待できます。

細かい専門用語は後から徐々に覚えるとして、とりあえず使い方だけでも知っておくと、 勝率にだいぶ差がでると思うのでぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。

仮想通貨に限らず、株など他の金融市場でも全く同じ使い方ができるのでぜひ参考にして頂ければと思います。


■ GMMA(複合型移動平均線)とは?

GMMA

GMMA(複合型移動平均線)は「Guppy Multiple Moving Average」の各単語の頭文字をとっています。

名前の通り、複数の移動平均線を利用したテクニカル指標で、 主に中・長期向きです。


※移動平均線系の指標は短期売買ではほとんど効果が期待できません。


価格チャートとは別に緑と赤の線がそれぞれ6本、合計12本描画されていますよね?

緑は短期移動平均線グループ、赤は長期移動平均線グループでこれらをまとめてGMMAと定義します。

短期は鋭く、長期は緩やかだと覚えておきましょう。


※移動平均線は通常の単純移動平均線(SMA)ではなく、指数平滑移動平均線(EMA)を利用することに注意して下さい。 EMAは過去の価格情報も考慮された移動平均線のことです。


(短期移動平均線グループ)

(1)3EMA

(2)5EMA

(3)8EMA

(4)10EMA

(5)12EMA

(6)15EMA


(長期移動平均線グループ)

(1)30EMA

(2)35EMA

(3)40EMA

(4)45EMA

(5)50EMA

(6)60EMA


見た目の派手さからもわかるように、この指標はRSIが何%だとかそういう数値ではなく、視覚的にトレンドの方向性を 分析して、今買って良いのか?売って良いのか?を判断するのに使います。

それでは、まずGMMAを描画してみます。



■ GMMAの描画方法(TradingView)

ユーザー登録は必要ですが、 無料で使えるTradingViewというサイトで描画方法をご紹介します。

ダウや日経、ゴールドなど全ての金融市場のチャートを見ることができる非常に便利なサイトです。

※このようなサイトに登録するのが不安な方は、GMAILなどの登録用アドレスを用意することをオススメします。


とりあえず、使い方だけ見たい人は読み飛ばして 「ビットコインチャートとGMMA」へ進んでください。

→「ビットコインチャートとGMMA」


Brave公式サイト ※TradingView公式サイト

「無料登録」をクリックします。


GMMA

ユーザ、メールアドレス、パスワードを入力した後、 必要項目にチェックを入れて 「サインアップ」をクリックします。

これで登録完了しました。


GMMA

次に「サインイン」をクリックします。


GMMA

先ほど登録した情報でログインします。


GMMA

ログインしたら実際にチャートを表示してみます。

こちらの欄に「BTCUSD」と入力してみてください。

各取引所のチャートを選択することができます。

とりあえず、Bitstampのチャートを選択します。


GMMA

次に、フル機能チャートをクリックします。


GMMA

エリアでは見にくいので「ローソク足」に変更します。


GMMA

次は、実際にGMMAを描画してみます。

インジケーターをクリックして、検索欄に「GMMA」と入力します。

いくつか候補が表示されますが、「GMMA fill」を選択します。


GMMA

これで、描画完了です。

次は、実際にチャートを見ながらどう使うのかを説明します。



■ ビットコインチャートとGMMA

GMMA

これは、ビットコインの2018年~2019年末の日足チャートです。

このゾーンでは、GMMAの長期線が6本とも常に上を向いた状態で短期線が長期線の上を推移しています。


「短期線が長期線の上を推移している時は上昇トレンド」


基本的にこの状況では、長期線の上を推移している限り買っても負けにくいゾーンになります。

だからといっていつでも買って良いわけではありません。

いつ天井を掴まされるかわからないからです。

損失をなるべく小さくするためにはある程度価格が落ちたポイントで買いたいものです。

2ヶ所、短期線が収縮して長期線に接近しているポイントがありますよね?

長期線の下へ抜けない限りここが押し目(買いポイント)になりますが、 単純に接近したから買いというのは非常に危険なので注意が必要です。

リスクを最小限にして売買するのであれば、収縮後に短期線がどちらへ向くのかが重要です。

ここで記している2ヶ所では、収縮後に短期線が上を向いているから、その後上昇しているのであって、 仮にこのポイントで下を向いていた場合、下落していた可能性もあります。


短期線が再び上を向き始めた、つまり市場は押し目と判断して買われているというふうに考えることができます。


(1)長期線が上を向いている=長期上昇トレンドはまだ継続中

(2)短期も再び上を向き始めている=買われている


つまり、トレンドはこの後継続するという図式になります。

他に根拠がないのであれば上を向くまで買わないという選択肢をとることをオススメします。

買った後に再び長期線へ突っ込んできた場合は、建値で決済するかロスカットして様子を見るのが無難です。


GMMA

上昇後、短期線が長期線に重なった場合、レンジ相場や下落に転じる可能性を頭にいれておく 必要があります。

短期的にパワーが落ちていることを意味しているからです。

先ほどは重なる前に上を向きましたが、今回は完全に食い込んだ状態です。

さらに長期線は水平になっています。

食い込む前から長期線の角度が緩やかになり、怪しい状況になっていることもわかります。

こうなってしまうと、そこは利益確定のポイントであったり、自信があれば売りを狙うゾーンになります。

その後、上昇しないわけではなく上下どちらに動くかわからない、 もしかしたら下へ動くかも?という状況です。

「長期線が上昇後に水平を向いたら危険」

と覚えておきましょう。


GMMA

短期的に価格が上昇して、短期線が上を向きます。

そして、長期線も水平から上を向き始めますが、 完全に上を向く前に短期線が下へ突っ込んでいます。

しかし、仮に短期線が長期線を上抜けたタイミングで買っていたとしても 短期線が長期線に再び突っ込んだタイミングで売り抜けば 少し利益が出るかトントンといった具合で損失が出ていないことがわかりますよね。

この状況では、反発が強かったのでたまたまプラスになっていますが、 基本的に損失がでるパターンなので様子見することをオススメします。

「長期線が明確に上を向いていない状況で、短期線が上を向いてもあてにならない」

と覚えておきましょう。


GMMA

結局、短期線が再び長期線に重なり、さらに下へ潜ってしまいました。

基本的にこのような状況では、その後グイグイ価格が上昇する可能性は極めて低いので、 多少価格が上がっても焦る必要はありません。

このようなことを知っておくと目先の価格の上下に翻弄されることがなくなります。


「短期線と長期線が絡み合っている時は静観するのも有り」


と覚えておきましょう。

ここも、上昇しないわけではなく上昇する場合でも時間がかかるということですね。

上下しながらジリジリ上げてゆっくり長期線が上を向くといった感じです。

長期線を上向かせるためにはパワーが必要で、ある程度買われる状況が継続しなければいけないのです。


GMMA

短期線が長期線の下へ潜った状態(弱い)で収縮した後、下を向いてしまいました。

この時点でようやく下落濃厚になるため、売りを狙うポイントになります。


「短期線が長期線の下に位置する場合、買うのは危険」


と覚えておきましょう。


ビットコインだけでなくXEM(ネム)のチャートでも確認してみましょう。



■ ネムチャートとGMMA

GMMA

これは、2019年~2020年のネムのチャートです。

現物での売買を想定します。

ビットコインと同様に、短期線が長期線を上抜けたポイントで買って 短期線が長期線に重なった(または下抜けた)ポイントで売ります。

この状況では、売ったポイントが買ったポイントよりも少し上にあるので、 収支は少しプラスになります。

GMMA

再び、短期線が長期線を上抜けたタイミングで買って、短期線が長期線に重なったポイントで売ります。

今回は明らかに利益が出ていることがわかります。

GMMA

しばらく、短期線が長期線の下に潜り込んだ状況が続いて全く買うタイミングがありません。

おそらく長い間、含み損を抱えている方はこのゾーンで買っているのだと思います。 このゾーンでいかに買わずに我慢できるかが重要です。

下へ潜っている間は絶対に買わないというルールを実行するだけで損失は大幅に改善されます。

GMMA

ようやく買える状況がやってきましたね。

同じように売買して利益を出すことができます。


このように日足単位での売買だと、年に3回ほどしか売買のタイミングはありません。

少ないですね。

しかし、少ないからといってそれより短い時間で売買するのは難易度が高くなります。

特に移動平均線系での売買は、短期間では損失が出る回数も増えるので あまりオススメしません。

移動平均線系の指標+αの要素が必ず必要になるからです。

今回ケースで言えば、「短期線が上を向いたら買い」というルールでしたが、 他の指標などを考慮して上を向く前に上を向くという推測で買いにいくスキルが求められます。

上を向いてからだと間に合わないケースが多いのです。

分析するために何をやったらいいかわからない方は、とりあえずこのような中・長期の指標で流れから 掴んでみるのが良いかもしれません。