パラボリックSARとビットコイン

テクニカル分析を利用したトレード方法


ローソク足


手仕舞いやドテン売買を行う時に用いる非常に有効なテクニカル指標 「パラボリックSAR」について説明します。 パラボリックは放物線を意味し、SARはストップアンドリバースの頭文字になります。 MACDボリンジャーバンドに比べ少しマニアック感のある指標ですが相場に対する有効性はひけを取らないぐらい 使える指標です。

■ 特徴

・トレンド系の性質を持つ。

・ローソク足の上下に点で描画。

ドテン売買として使用する事が可能。

・レンジ相場という概念がなく上昇か下降の2つしかない。


■ 計算式

・SAR=前日SAR+AF(EP+前日SAR)

※AF:加速因子(0.02~0.2)

※EP:極限値

・前日SAR

文字通り前日のSAR値をそのまま使用します。

・加速因子AF

初期値「0.02」から始まり、最大値「0.2」まで一定の条件を満たす毎に増加する係数になります。 条件とは、例えば上昇トレンド発生時であれば初期値は「0.02」となり、そのトレンド期間中に 1回目の高値を更新した場合AFは「0.04」となります。さらにトレンド期間中に2回目の高値を更新したら、 AFは「0.06」、高値を更新する毎に、「0.02」、「0.04」、「0.06」、「0.08」・・「0.2」となります。

・極限値EP

AFの係数増加時に高値を更新するという条件がありますがその高値がEPです。


■ SARの描画

・上昇トレンド中であればローソク足の下に点が描画されます。

・下降トレンド中であればローソク足の上に点が描画されます。

パラボリックの上昇下降


■ 基本的な使い方

・上昇トレンド中であればSARが下に描画されていますがその描画が上に描画された場合に決済します。

・下降トレンド中であればSARが上に描画されていますがその描画が下に描画された場合に決済します。


■ 注意点

パラボリックにはレンジ相場という概念がないため乱高下する相場ではSARが上に描画されたり、 下に描画されたりと方向性がない状態となってしまいSARでの分析が非常に難しくなるため使用しない方がいいでしょう。

次は、実際にチャートを見ながらどのような点に注目すべきかをみてみましょう。下記の画像をご覧ください。

ビットコインとパラボリックSAR詳細

これは、2018年の バイナンスのBTC/USDTの日足チャートです。

まず買いポジションを持つ場合ですが、白い点がローソク足の上から下に切り替わったポイントが「買いエントリー」するポイントになります。 その後は、反転するまでは上昇トレンド中ですのでローソク足の上に 白い点が描画されるまでポジションを持ち続けます。 そして 反転したところが「売りを決済」するポイントになるため これで一旦買いポジションを決済して手仕舞いします。 黄色線の幅が買いで取れた「値幅」になり利益が出ている事がわかります。 通常だとここで終了なのですが、ここからがパラボリックSARの真骨頂です。

ビットコインとパラボリックSAR詳細

買いを決済した後、即「売りエントリー」します。 ここからは、白い点が上にある限りは下落トレンド中ですのでローソク足の下に白い点が描画されるまでポジションを持ち続けます。

反転したのを確認して売りポジションを決済して手仕舞いします。 黄色線の幅が売りで取れた「値幅」になりここでも利益が出ています。

このようにパラボリックとは、往復で「買い」と「売り」の値幅を取ることができる指標なのです。 これをドテンと言います。 転換してから売買するため最高値と最安値を取ることはできませんが、トレンド発生中であれば勝率の高い売買をする事が可能となります。

しかしこのドテンは冒頭での注意点で述べたように、レンジ相場や乱高下相場ではトレンドが頻繁に入れ替わりマイナス収支となりやすいデメリットがあります。

成功したときの破壊力は抜群なのですが使いどころを間違うとデメリットもあるので、 自信のあるここぞという時以外は控えた方が無難だとも言えます。

今回説明したのはパラボリックのみの売買方法なので、 これに加えて他の指標を併用する事でさらに値幅を伸ばすことも可能になります。 ここぞという時があればぜひ使ってみてはいかがでしょうか。



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